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地域を変える力

小林 慶太郎准教授
 人は地名を聞いただけで、様々なイメージを想い浮かべます。例えば、飛騨高山と聞けば陣屋や古い町並みなどが、横浜と聞けば中華街や元町・山下公園などの国際色豊かな賑やかな港まちが、想い起されるのではないでしょうか。
 風景だけではありません。鯖江と聞けばメガネを、松阪と聞けば牛を思い浮かべるという方も多いでしょう。広島と聞けば安芸の宮島や牡蠣、あるいは広島東洋カープを思い浮かべるという方も多いでしょうが、やはり世界的には原爆とともに記憶されている方が多いのではないかと思います。風景、産業、プロスポーツ、忌まわしい記憶・・・。地名によって想起されるイメージは様々です。
 では、四日市という地名は、人々の脳裏に、どのようなイメージを投影させるのでしょう。良質のかぶせ茶を生む茶畑でしょうか、市内の随所に立つ新鮮な食品が手に入る定期市でしょうか、それとも最先端技術を用いた製品を製造する工場でしょうか。
 残念ながら、県外で「四日市から来ました」と言うと、多くの方は今でも「あの公害の…」という顔をされます。確かに過去の歴史として公害の事実は消せませんし、多くの方が今でも、後遺症に苦しんでおられます。しかし、今、新たに公害病に罹る方はいませんし、現在の四日市は、様々な魅力にあふれた暮らしやすい街になっています。
 多くの方々に先入観として公害のイメージがあるために、等身大の四日市の姿をなかなか知っていただけていない。四日市の魅力が伝わっていない。そして、そのマイナスイメージで見られることが、市民自身の自信や誇りの喪失にも繋がってしまっている・・・。
 この状況を何とか克服して四日市のイメージを改善していこう、そして市民が自分たちの街に自信と誇りを持てるようにしていこうということで私たちが始めたのが、四日市とんてきというご当地グルメをアピールしていく活動です。
 大学の授業でも、食とまちづくりを取り上げ、学生たちにも、食を通じて地域を変えていくことの可能性を考えてもらうとともに、四日市とんてき協会のメンバーとしてB-1グランプリでの四日市とんてきのアピール活動をも体験してもらっています。
 自分たちの力で地域のイメージを変えていこうという活動への参加を通じて、地域を変えていくのは自分たち地域に暮らす一人ひとりなんだ、地域を変えていく力が自分たちにはあるんだということを、学びとっていってもらえたらと思っています。

※ CTY地上デジタル12chで番組「世界を見つめ地域を考えるETVよっかだい」で、今月、四日市とんてきと私が取り上げられているので、良かったらそちらもご覧下さい!



ご当地グルメ 四日市とんてき
 
 

 


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