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新任のご挨拶

三田 泰雅講師
 

 はじめまして、この春(2013年4月)から総合政策学部に着任しました三田泰雅です。3月までは東京にある立教大学に勤めておりました。関東より西にはこれまで全く縁がなく、小学校で教わったコンビナートとぜんそく以外、この町のことを何も知らない状態でやって来ました。いや、四日市どころか三重県の場所すら覚束ないというありさまで、これほど何のゆかりもない土地に来るとは夢にも思っておりませんでした。
 はじめて四日市大学に来たとき、暁学園前の駅のホームに降り立った瞬間の心細さは今でもはっきりと覚えています。駅からはタクシーで向かおうと思っていたのですが、全方位に広がる田園風景に、それがいかに甘い考えであったかを思い知らされました。結局、大学までの上り坂を駆け上がる羽目になりましたが、ここで本当にやっていけるだろうかと、はなはだ心許ない気持ちに襲われたものです。
 しかし実際に生活してみると、あっさりと心配は霧消してゆきました。一つは大学の良さ、もう一つは町の良さのおかげです。
 四日市大学は1988年の創立と比較的若い大学でもあり、小規模校の良さを生かしている印象です。学部の先生方も新顔の私を暖かく受け入れてくださいましたし、職員のみなさんとも顔の見えるお付き合いができます。学生たちの笑顔もカラッとして湿り気がなく、汲々とした都心のマンモス大学では考えられない開放感があります。先生方や職員のみなさん、学生諸君に感謝するとともに、本学の美点として自分も引き継いでいきたいと思っています。
 また住処としての四日市市は名古屋からも近く、三重県最大の人口を抱えるだけあって非常に暮らしやすい街です。私の住まいの近くには子供や若者が多く、町に活気があることも気分を明るくさせてくれます。全国から転勤で移ってくる人が多いためか、ご近所の方々とほどよい距離感を保って生活してゆけるのも私にとっては住みやすい理由の一つです。とはいえ、このように人の移動が盛んで今も開発が進む地区がある一方で、すでに人口減少が始まっている地区もあり、市内には様々な歴史や個性をもつ地域が混在しています。私の担当である社会調査の対象としても非常に興味深い都市だといえます。
 さらには自然や景観の面でもこの町には惹きつけられました。関東平野にはない海と山の近さに最初こそ戸惑ったものの、山から吹き降ろす乾いた風が故郷の上州の空っ風に似ており、むしろ懐かしい感じさえします。大学からの帰り道、遠くに見える工場の夜景は、時に息をのむほどの美しさです。住み始めてわずか一カ月だというのに、この町がすっかり気に入ってしまいました。
 まだ慣れないことも多くありますが、人と自然に恵まれた環境で精いっぱい頑張りたいと思っています。よろしくお願いします。

 


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四日市大学 〒512-8512 三重県四日市市萱生町1200