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東日本大震災から3年

鬼頭 浩文教授
 
 先月2014年3月11日で、震災から3年、仮設住宅などでの不自由な暮らしは4年目に入りました。四日市大学総合政策学部が中心となって立ち上げて運営している「四日市東日本大震災支援の会」は、東北だけでなく、三重県紀宝町、四日市市、京都府亀岡市での災害支援ボランティア活動をしてきました。今まで21回の派遣で延べ890名のボランティアが活動しました。2011年の東北でのガレキ撤去・泥かきのフェーズでは、月に2度のペースでドロドロになって作業をしました。その一緒に奮闘してきた世代が、卒業して社会に旅立っていきました。
 寂しくはなりますが、この4月には新しい仲間が増えました。東北支援や地域防災に対する意識が薄まる中、それでも今どきの若者の多くは、困っている人たちを助けたい気持ちを持っています。行きたいのに、クラブ活動や学費を捻出するためのアルバイトが理由で参加できない学生たちのためにも、高校生や大学生が軽い経済的負担で活動に参加できる仕組みづくりを進めていきたいと願っています。
 さて、2014年5月23〜25日、四日市東日本大震災支援の会の22回目の派遣、募集が始まりました。すでに2・3年生から参加申し込みが届いており、1年生の中にも参加したいという学生がいます。頼もしいと思います。総合政策学部のそんな学生たちを、本当に誇りに思います。参加費を負担し、アルバイトを休み、片道12時間の過酷なバス移動に耐え、仮設住宅の皆さんに笑顔を届けたいと行動を起こす勇気を、これからも応援していきたいと思います。また、8月4〜6日の集中講義期間には、地域防災のことを総合的に学び「防災士」の資格を取得する講座を開講します。
 われわれが継続的に支援している宮城県東松島市では、この4月に災害公営住宅が完成し、入居が始まりました。しかし、まだ多くの方は仮設住宅で暮らし、集団移転の造成工事が終わるのを待っています。長い方で4〜5年後になるそうです。ようやく仮設住宅での暮らしに慣れてきたところでの引っ越しになります。そこでは新しいコミュニティ形成が課題になるでしょう。行政としては、仮設住宅から出た段階で特別な支援を打ち切りたいところだと推察できますが、避難所より仮設住宅、仮設住宅より災害公営住宅の方が、となり同士の助け合いの関係が薄くなりがちで、高齢者中心に、より孤立する危険性が高いと予想されています。四日市東日本大震災支援の会では、集団移転が終わり、コミュニティのまとまりが見えてくるまで、寄り添い続けたいと考えています。







 


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