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鹿児島で偉人たちの足跡をたどる ― 西郷隆盛の足跡を中心に ―

中西 紀夫教授
 

 今年も前年度に続き、鹿児島大学教育学部からの依頼で「社会保障論」の授業の一環として、公害・環境規制関連の特別講義を行うため鹿児島へ行ってきました。日程は5月20日からの3日間で、講義は5月21日に90分間行いました。今回は昨年の反省も踏まえて、公害・環境法の動向について、クイズ形式を導入しながら分かり易く解説する方法も導入しました。また鹿児島では、地熱や広い海洋なども含めた豊富なエネルギー資源はもとより、国内でもブランド力の高い農作物の数々がTPP(環太平洋経済連携協定)によりどのような方向に向かうのか等についても学生と意見交換が出来、私にとっても大変有意義な時間となりました。鹿児島出張から二カ月近くが経過しようとしていますが、その時の授業の光景は今でも鮮明に記憶に残っております。
 今回のもうひとつの目的は鹿児島の歴史めぐりであり、このことも計画に入れていたため、鹿児島中央駅周辺のホテルに宿泊し、そこを活動拠点としたことで西郷隆盛の足跡を中心に多くの名所を回ることができました。今回はタクシーを利用し歴史案内のできる方にお願いしたところ、感心するほど詳しく丁寧な案内をして頂けましたので、ラッキーでした。
 まずは、鹿児島中央駅の北東で錦江湾沿いに位置する名勝から偉人たちの足跡をたどるのが面白いということで、鹿児島を長年にわたり統治し続けた島津家19代当主の光久が1658(万治元年)に築いた仙厳園(せんがんえん)という庭園沿いをゆっくりと通ってもらいました。ここは桜島を近くに感じられる場所でもあり、天気の良い日は息をのむような風景も相まって独特の空間が広がるそうです。鹿児島の歴史は桜島抜きにしては語れないということを聞いたことがありますが、まさに桜島を築山に、綿江湾を池に見立てた借景技法とよばれる見事な景観とされているのが、それに当てはまるのではないかということです。借景技法は28代当主・斉彬(なりあきら)による富国強兵策の名残ともいわれ、反射炉跡も見ることが出来るようです。斉彬が育てた代表的人物が西郷隆盛です。西郷は薩長同盟成立に貢献した“維新三傑”のひとりで、自決した城山(現在は城山町)に立つ銅像は鹿児島市のシンボルとされています。西郷隆盛、大久保利通、島津斉彬、小松帯刀、篤姫、若き薩摩の群像などの「薩摩の偉人の銅像めぐりの旅」というのも紹介されておりましたので、鹿児島中央駅近くにある“若き薩摩の群像”をじっくり見てきましたが、とても印象深いものでした。そのほか、城山展望台・南州墓地・石橋記念公園・西郷隆盛終焉の地・西郷隆盛洞窟なども行ってきました。このなかで特に印象深かったのは、南州墓地で西郷隆盛のお墓参りができたことや、石橋記念公園で創建時の姿を見事に復元している五石橋の西田橋を目の当たりにしたことです。今回の旅では、日本を近代国家へと導いた薩摩藩の功績を少しは肌で感じることが出来たような気がします。
 最後は、今回体験した“温泉”と“食”について簡単に触れておきたいと思います。まず、温泉ですが、指宿の砂風呂は昨年、体験しておりますし時間的な関係もありまして、今回は二日とも先方に天然温泉の銭湯に案内して頂きました。初日は“いろはの湯”、二日目は“たぬき湯”というところです。地元では大変有名だそうです。どちらも感動するほど素晴らしい温泉なのに入泉料が安いことに驚かされました。次に、食についてですが、今回も堪能しました。初日の夕食は石焼地鶏、二日間とも朝食はホテルのバイキング、二日目の夕食は黒豚しゃぶしゃぶ、三日目の昼食はお寿司で、もちろん名物のきびなごのお刺身も頂きました。前年度の随筆でも報告しましたが、鹿児島の食材は最高であると強く感じました。
 二年続けて鹿児島出張の機会を頂き、鹿児島が大好きになりました。これほどあらゆる面で感動できる材料がそろっているところは、そうはないと思いますので、プライベートでも鹿児島へは何度も行きたいと思います。

岩戸
【鹿児島大学教育学部での特別講義】
忍者
【西郷隆盛終焉の地】
餅街道
【西郷隆盛銅像(西郷隆盛洞窟周辺)】
お店
【西郷隆盛洞窟】
餅街道
【石橋記念公園の西田橋】
お店
【若き薩摩の群像(鹿児島中央駅周辺)】

 


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