TOP > 学部案内 > 総合政策学部 > リレー随筆 > 10月 小林 慶太郎教授

島へ

小林 慶太郎教授
  
 日本は島国です。では、大小合わせて一体いくつの島があるのでしょうか? 実はこれが難問です。何をもって島とするのか、その定義がはっきりしていないため、資料によっても、その数はまちまちなのですが、とりあえず、公式な数字としては、100m以上の海岸線を持つ島は6,852あると、総務省統計局が発表している『日本統計年鑑』には載っています。
 一般に、本州・北海道・九州・四国・沖縄本島という5つの島を除いた島のことを離島といいますが、このうち、人が住んでいる有人離島は400弱。その多くが、交通が不便であることなどから、人口流出・高齢化・産業低迷などの問題を抱えています。
 そうした有人離島の一つである三重県志摩市の渡鹿野島の振興に、岩崎副学長のゼミと私のゼミの学生たちが中心となって取り組んでいることは、これまでにもこのリレー随筆で、取り上げてきました(2012年12月小林、本年2月岩崎)。
 さて、岩崎ゼミ・小林ゼミは、良く学び良く遊ぶゼミだと思います。渡鹿野島での活動や、他大学のゼミとの合同研究発表合宿であるジョイントセミナーでの研究発表に向けた準備など、学びの面でも学生諸君は良く頑張っていますが、その一方で、大学祭での四日市とんてきを売る模擬店の出展や、毎年9月の両ゼミ有志での沖縄旅行など、遊びの面でも充実した学生生活を送っていると言えるでしょう。
 この9月のゼミ旅行の企画にあたって、今年は、せっかく有人離島について学んでいるのだから、沖縄の離島を見に行こうということになりました。向かった先は八重山諸島。
石垣島や西表島など、幾つかの島々からなる離島です。
 実はこの八重山諸島で、公務員として頑張っている総合政策学部の卒業生がいます。竹富町役場に勤めている本学部2期生(2006年春卒)の波照間くん。竹富町は、西表島や小浜島など大小16の島からなるそうですが、現在彼が勤務しているのは、その中の一つ波照間島にある同町波照間出張所。早速会いに行ってきました!
 竹富町は日本最南端の町(沖ノ鳥島は小笠原“村”に属しています)なのですが、波照間島は、この竹富町の中でも一番南の島。そして、日本国内で一般人が暮らすことのできる最南端の有人離島でもあります。
 石垣島から高速船に揺られること80分ほど。船酔いに悩まされた学生もいたようですが、最南端の役場で働く先輩の姿や話に、いろいろと刺激も多く受けたのではないでしょうか。
 なお、波照間島を訪ねた翌日は、同じく竹富町に属する竹富島へも足をのばしました。この島の農村集落は、1987年に「伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示しているもの」として、国によって「伝統的建造物群保存地区」に指定されています。古い伝統的な建物を活かした地域づくり、学生たちの目には、どのように映ったでしょうか。
 照りつける太陽、赤瓦の屋根、琉球石灰岩の石垣、ふく木の防風林、白砂の道、珊瑚礁の青い海・・・。その空気や景色の記憶と共に、ここで学んだ記憶も、長くとどめておいてくれたらと願っています。




【岩崎副学長と波照間君(波照間出張所にて)】

【波照間島「日本最南端平和の碑」にて解説する岩崎副学長】

【波照間島のビーチ】

【竹富島の中は自転車で移動】

【竹富島の集落の伝統的建造物】
 

 


ページトップへ


四日市大学 〒512-8512 三重県四日市市萱生町1200