TOP > 学部案内 > 総合政策学部 > リレー随筆 > 4月 神長 唯准教授

祝「四日市公害と環境未来館」オープン!!

神長 唯准教授
 
 この4月から総合政策学部所属となる神長唯と申します。「はじめまして」の人もいれば、「あれ、環境の先生がなんで??」と思う人もいるかもしれません(鋭い!)。私は2013年に四日市大学環境情報学部に着任しました。全学共通科目の「環境論」やオムニバスの「四日市学(バス研修ふくむ)」を担当したり、専門必修科目の「四日市公害論」や「環境と社会」などを教えたりしています。
 さて、この3月、ついに「四日市公害と環境未来館」が誕生しました。近鉄四日市駅から徒歩約3分、映画館のある商業施設が隣接する、非常に利便性のよい場所に建っています。それもそのはず、もともとは市立博物館だった建物のリニューアルを機に、2階と、1階の一部分を用いてつくられています。四日市公害裁判の原告のお一人、野田之一さんの言葉を借りれば、まさに「博物館乗っ取り」(!)です。つまり、ここは四日市市がつくる、公立の公害資料館というわけです。
 この公害資料館というのは、高度経済成長著しい1960年代、自然環境の汚染だけでなく、多くの一般市民に対して健康被害を引き起こした「公害」を記録するための施設です。公害の被害を過去のものとせず、そこから現代に生きる私たちが教訓を学ぶための学習施設でもあります。当時、健康被害が集中して起きるなどとりわけ被害の大きかった四大公害(熊本水俣病、新潟水俣病、富山イタイイタイ病、そして四日市ぜんそく)の公害資料館としては最後のピースを埋めるものです。
 縁あって四日市大学に学ぶこととなった皆さんは、三重県だけでなく愛知県や岐阜県、沖縄から東北まで、はたまた海外からと出身地は実にさまざまです。少なくとも、4年間は大学生として本学に通い、地域に暮らし、なんらかの形で地域とつながるわけですから、四日市市のことをきちんと知る(学ぶ)、ということはとても大事なことです。「四日市といえば?」で「とんてき!」と即答する人は自分の「B級グルメ好き」を自覚しましょう(この答えに大喜びする総合政策学部の教員もいるのでご安心を)。「こにゅうどうくん!」と答える人も、自分の「ゆるキャラ好き」を堂々と認めましょう。
 リニューアルされた四日市市立博物館(3階)と「四日市公害と環境未来館」(2階)は、総合政策学部の皆さんにぴったりの学びの場所となるでしょう。
 なぜ、「とんてき」という食文化が今、再評価されているのか。なぜ大入道ではなく「こにゅうどうくん」がゆるキャラグランプリの頂点をめざそうとしているのか。そして、なぜ「四日市公害」を今こそ知り、きちんと理解する必要があるのか。まずは一度「四日市公害と環境未来館」を訪れて、一緒に考えてみませんか。3階から1階はいつでも入場無料です(常設展のみ。月曜休館)。
 願わくは、一人でも多くの四日市大学生が学びの場として「四日市公害と環境未来館」に関わりますように。

 「四日市公害と環境未来館」の開館を祝して
 3月吉日



【「四日市公害と環境未来館」外観】


【3/22連携協定締結4高等教育機関研究発表会】


 


ページトップへ


四日市大学 〒512-8512 三重県四日市市萱生町1200