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新任のご挨拶

本部 賢一准教授
 
 はじめまして、この4月から総合政策学部に着任しました本部(ほんぶ)賢一です。神長唯先生とともに環境情報学部から移籍することになりました。新入生以外の学生でも、学内ですれ違った際に挨拶をかわしたり…と、顔(というより体型?)を知っている方は少なくないかもしれません(笑)。当面は環境情報学部と兼任することになり、総合政策学部では「入門演習」、「総合政策論a」、「コンピュータリテラシー」等を担当することになります。今後ともよろしくお願いします。
 私は工学部建設工学科の出身で、専門は「道路計画」、「都市計画」の分野です。大学院博士前期(修士)課程修了後、東京に出て民間の研究所に就職しました。数年後、再び大学院に戻って博士後期課程を修了、博士号を取得しました。その後、幾つかの研究所を経て、四日市大学環境情報学部開設2年目から本学にお世話になり、大学教員を勤めることになりました。
 経歴から分かるように、私は純粋培養の根っからの大学の先生…というわけではありません。逆に民間企業のサラリーマンの苦労は知っています。就職活動の厳しさも、受かるコツも、生き抜くスベ…なども経験を通じて知っています。そうしたことも、学生の皆さんに伝えていけたらと思っています。
 最後に、現在の私の取り組んでいる活動(研究も含む)について、幾つか紹介したいと思います。一つ目は、北勢地域における福祉有償運送です。体や精神に障害を持っていて、他人の介助なし(自力)では公共交通機関(電車・バス・タクシー等)を利用できない人々に対して、NPO法人や各市町村の社会福祉協議会などが車両&介助者(ヘルパー)を用意し、会員として登録された人だけを対象に、輸送する地域、目的を限定した上で、格安運賃(概ねタクシーの半額以下)で運送を行うというものです。4月から法が改正され、今後、事業対象者が各地域の自治会レベルにまで拡大される予定です。ようは、公共交通機関の整備が不十分な地方において、一人では外出できない体の弱ったお年寄りや障害者が通院したり、買物や役場や銀行に行ったり…という生活の足をだれが担っていくのかという問題です。
 二つ目は、地方のタクシーは規制緩和以後、小規模事業者が乱立し、タクシーの台数が増えすぎ顧客の奪い合いが激化した上、リーマンショック以後、ますます利用者が減少し、存続が危ぶまれています。事業者がタクシーの台数を適正規模(地域の利用数に応じ)に縮小するだけでなく、利便性を高めることで需要を創造するような新たな取り組みも必要となっています。どんな対策が有効なのかを検討しています。
 三つめは、4月より“四日市あすなろう鉄道”と名称が変わった、旧近鉄内部・八王子線の利用促進の問題です。利用者の減少で赤字路線に転じた近鉄は、経費削減により自力再建を図ったものの不可能と判断し、四日市市に援助を求めた結果、最終的に鉄道施設・車両を四日市市が所有し、鉄道の運行を四日市市と近鉄の共同出資によって新設した“四日市あすなろう鉄道株式会社”が行うことになりました(公有民営方式)。赤字を税金で補填し続けるだけでは、またいつ廃線となるか分かりません。鉄道沿線地域の利用はもちろん、全国の鉄道愛好者の利用を増やしたり、さらなる経費の削減や、運賃以外の収入をも取り込んでいけるようなさまざまな試みをしていきたいと思っています。

 

 


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