TOP > 学部案内 > 総合政策学部 > リレー随筆 > 7月 高田 晴美講師

今年度の2年生高田ゼミ

高田 晴美講師
 
 2年前のこのリレー随筆でも、私は2年生の高田ゼミの様子を「高田ゼミ、句会を催す」と題して綴りました。前期の授業期間も終わったということで、今年の随筆も、2年ゼミのことを書いてみたいと思います。
 今年の高田ゼミは総勢15名。野球部とソフトテニス部が4名ずつと多かったのですが、その他の部活や一般の学生や留学生もいて、それなりにバリエーション豊か。
 今年の2年ゼミでは、実験的な試みもいくつかやりました。「○○女子、△△男子問題」というテーマで、近年溢れかえりすぎてかえって訳が分からない状況を呈している問題に切り込もうとしてみたり。数名の学生にこの問題について発表してもらったら、全員が「肉食系女子」「草食系男子」「絶食系」「断食系」「ロールキャベツ男子」など、恋愛におけるスタンスに関するキーワードで考察をしてきました。大学生にとってはなんだかんだで、恋愛が優先順位の高い興味事項なんだなぁと感心しました。あれ? でも、そんなに恋愛に関心があるのなら、なぜに若者の草食化が進んでいると言われているのでしょうか……もしや、うちの学生は時代の流れから外れた肉食なのか? それなら頼もしい…のかな……? いや、これこそが、もしや、「ロールキャベツ男子」というやつか?……
 そして、ゼミの中盤で盛り上がったのは、やはり句会の回。帰省中の学生もいて参加人数は多くはなかったものの、ワイワイと学生も楽しんでいた模様。2年前と同様に、前の週に「夏」というお題で一句作ってくるよう宿題を出しましたが、全員忘れずに作ってきたという気合の入れよう。折角ですから、ご紹介しましょう。(学生から掲載の了承を得ています。)

1
夏になりくつ下やけがひどくなる
2
木苺にたれる雫は宝石か
3
夏こればよるは暑くてねむれない
4 宵の口暑さ遠退く鈴の音
5 風鈴の音色に誘われ夢ごこち
6 べたべたとまつりそうめん
7 夏祭り夜に外出うれしいな
8 夏休みはなび大会たのしみだ
9 冷そうめん家族のセンター夏感じ

まずは匿名で全員の句を黒板に書いて並べたのですが、皆の注目の的は6の句。五七五の結句の五がないのは、思いつかなかったのか、それとも狙ってか。そもそも、何を言いたいのか。結句の五を付けるとしても、先が読めない、全く想像できない……と、学生たちも騒いでいました。なかなかにアバンギャルドと言いますか、前衛的な句。ということで、学生たちの投票による評価も高いものとなりました。他にも、素朴で素直な句、逆に老練さがにじみ出ている句など、様々ですね。そして、続いては、その場で「恋」というお題で作ってもらいました。与えられた数分という時間の中、割とあっさり作れた学生から、作れずに悶々と苦しんでいた学生まで。さて、学生にとって、恋とはどのようなものなのでしょうか。以下、ご覧あれ。
10
冷そうめん彼女の上にはネギいっぱい
11 恋愛はとてもふかくてむずかしい
12 恋心移ろいやすし秋の雲
13 金曜日夜に外出ドキドキだ
14 どうやって「ちゃん」を取ろうか悩み中
15 夜の川蛙歌うは愛のため
16 恋の味それは今しかあじわえない
17 相手無く恋に恋する常日頃
18 冷そうめん二人で食べると温そうめん

お前ら、そうめん、好き過ぎだろ……というツッコミも入れつつ、これまたみんなでワイワイと講評合戦。2つのお題とも、投票の結果公表の後、それぞれの句の作者に名乗りを挙げてもらい、なるほど彼が作りそうな句だと納得したり、意外性に仰天したり。「夏」でも「恋」でも意外過ぎて教室中がどよめいたのは、ある一人の学生に対してでした。まさかその学生(女性です)ではなかろうと思っていたのに、なんと、その学生はEとMの作者だったのです。Mなんて、私はすっかり、付き合っている彼女のことをそろそろ「ちゃん」を外して呼び捨てで名を呼びたいと思っている男子学生の可愛らしい悩みを詠んだ句だと思っていました。まさか女子学生の作だったとは。しかも上手い。センスがある。Eも含めて。みんな、それぞれにいい味出してます。文は人なり。句も人なり。
 ゼミ終盤には、2週に分けて、近年流行りのビブリオバトルにも挑戦してみました。学生にお勧めの本を1冊選んできてもらい、それについて聴衆に数分間語る。その後ちょっとした質疑応答。それを1週目は7人、2週目は8人にやってもらい、誰のお勧めの本が一番読みたくなったかを投票。バトルなので、勝負でもあります。まず、どの本を選ぶかで迷い、その本の説明からお勧めポイントまでアピール内容の準備、そして、本番その場の皆の前での口頭でのプレゼンと、いろいろな能力が試されます。学生がどのような本を選んだか、発表順にご紹介しましょう。

・喜多川泰『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』
・乾くるみ『イニシエーション・ラブ』
・尾田栄一郎『ONE PIECE』
・三田紀房『砂の栄冠』
・有川浩『図書館戦争』シリーズ
・『ソフトテニスマガジン』
・野沢秀雄『カラダを大きくする』
・百田尚樹『永遠の0』
・藤巻忠俊『黒子のバスケ』
・岸本斉史『NARUTO』
・寺嶋裕二『ダイヤのA』
・太宰治『走れメロス』
・村上龍『恋はいつも未知なもの』
・『空想科学読本』シリーズ
・『ソフトテニスマガジン』

『ソフトテニスマガジン』が2人いるのは、1週目に欠席した学生が、被っているのも知らずに2週目にそれでプレゼンをしたという事情で、聴衆も苦笑。まあ、それもまた、ご愛嬌。なお、1週目の優勝は『カラダを大きくする』、2週目の優勝は『空想科学読本』でした。どちらも、本の内容紹介からしっかり分かりやすく説明した上で、どういうところが興味深いかを説得力をもって語ってくれたので、納得の結果だったと思います。なお、『カラダを大きくする』紹介者の学生によると、人は体というか身長を大きくできるのは20歳までとのことらしい。彼は3月末生まれだから、まだあと数か月ある!……大きくなれるといいですね(笑)。
 そんなこんなで、楽しかった2年生の高田ゼミも幕を下ろしたのでありました。中には、1年生の時から私のゼミ所属だった学生も数名いて、その内の1人に「1年半、ありがとうございました」と挨拶され、私もちょっとした卒業式気分を味わいました。学生たちもいよいよ後期からは、専門性がより濃くなるゼミが始まります。それぞれの配属先のゼミでの活躍を、大いに期待したいと思います。頑張れ!!

 


ページトップへ


四日市大学 〒512-8512 三重県四日市市萱生町1200