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奈良・京都留学生研修旅行を行いました

日付
行程
9/1(月) 法隆寺 → 薬師寺 → 奈良公園 → 東大寺
→ 唐招提寺
9/2(火) 平等院 → 京友禅体験(ハンカチ友禅染め体験)
→ 二条城 → 自由行動(京都タワーなど)
9/3(水) 金閣寺 → 嵐山散策 → 清水寺
 2008年9月1日から3日、2泊3日の行程で奈良と京都を訪れました。78名が参加し、世界遺産めぐりとも言える日本の古都を堪能。日本の文化に触れると同時に、お互いの親睦を深めました。

9月1日(月)
 教職員に見送られて2台のバスで出発。研修旅行の皮切りは、世界最古の木造建築であり、日本初の世界文化遺産に登録された法隆寺です。続いて訪れたのは同じく世界遺産の薬師寺。日本人には教科書などで馴染み深い建築物ですが、ほとんどの参加者ははじめて見たようで、熱心にガイドさんの話に聞き入り、五重塔の前で写真を撮っていました。

 

 


 昼食は懐石料理に舌鼓を打ち、その後、奈良公園へ。鹿と戯れることを楽しみにしていた参加者も多かったのですが、突然の土砂降りに見舞われました。鹿との“交流”は思う存分というわけにはいかず、残念でした。しかし、地元のボランティアガイドさんからユーモアあふれる口調で、奈良公園の歴史や建築物の説明を受けました。日本独自の文化や先人の知恵の数々は、非常に興味深かったようです。

 この日、最後に訪れたのは、鑑真和尚が開いた唐招提寺。一日中よく歩いた参加者たちは、少し疲れ気味。それでも、中国から多くの苦難の末に来日を果たしてこの寺を開いたという説明に、特に中国から来た留学生は感慨深げでした。

9月2日(火)
 ホテルを出発後、10円玉で馴染み深い平等院へ。2001年に開館した平等院ミュージアムの展示の荘厳さにも圧倒されたようです。1000年の時を経た優美な鳳凰堂(世界遺産)の前で、全員で記念撮影をしました。

 

 昼食を済ませて、今度は京友禅体験工房へ。ここでは友禅染めハンカチを自分で作り、持ち帰ることができます。舞妓さん、御所車といった京都らしい図柄から、アジサイ、オシドリ、扇子などといった日本独特の風景や道具を象った図柄などがあり、5枚の型紙から染め抜きます。
 工房の方から刷毛の使い方などの説明を受け、いざスタート。約1時間にわたり、全く無駄口などをたたくこともなく、制作に勤しみました。最初はなかなかうまくいかず、絵の具が濃くなり過ぎたり、薄くなり過ぎたり。「型紙が5枚目になって、やっと慣れてきたらもう終わり」と残念そうに言う参加者も。しかし、全員が立派な作品を完成し、世界中で一枚しかない自分のハンカチを手に、満足そうでした。中には、自分のサインを入れた学生もいました。
 この日の全体行動の最後は二条城。ここでも全員で記念撮影をし、ホテルにチェックイン。その後は、班別で自由行動です。町を散策する者、京都タワーに行く者など、それぞれが思い思いに京都の町を楽しみました。京都タワー展望台では、360度の展望に歓声を上げ、雲間からこぼれる夕陽の神々しさにため息をつく学生たちの姿も見られました。

9月3日(水)
 楽しかった旅行も、いよいよ最終日。しかし、まだまだ日本の代表的建築物として名高い訪問先が目白押しです。
 まずは金閣寺。留学生たちの間でも特に「行きたい」という声が高く、楽しみにしていた学生がたくさんいました。実際に、金色に輝くお堂を目にして「本当に全部、本物の金ですか?」と確認する声も聞かれました。特にはじめて見る参加者にとって、かなりインパクトが強かったようです。お堂をバックに、何枚もシャッターを切る姿が、あちこちで見られました。 
 次に嵐山での自由散策。あいにく小雨模様でしたが、有名な渡月橋を渡り、買い物や昼食を自由に楽しみました。ボートに乗った学生や、「川の様子が自分の国に似ている」と感動する学生もいました。
 嵐山を後にして、次に向かったのは清水寺。これが3日間の旅行の最終訪問地です。有名な清水の舞台はもちろんですが、縁結びの神様として名高い地主神社も気になったようです。さらに、この日は33年に一回の御本尊御開帳の時期に当たっており、本堂に入って優しいお顔の千手観音にお参りした学生もいました。清水寺の寺名を由来する“音羽の滝”では他の参詣者と共に行列を作って柄杓に水を汲み、諸願成就を祈りました。
 清水寺を訪れたことのある一部の学生は、八坂神社に参詣し、こちらも充実した1時間を過ごしたようです。

 日本に留学したなら必ず訪れておきたい都市である、奈良・京都。今回はじめて訪れたという学生が多かったことには驚かされました。2泊3日は余りに短い期間でしたが、日本の文化の拠点とも言えるこの地を旅した経験を通じて、日本をより深く理解してくれたことでしょう。

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