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ラマ・カンチャさん 函館の地で堂々たるスピーチを披露

 去る5月30日、国際教育振興会・国際交流基金・函館市の主催による「外国人による日本語弁論大会」が開港150周年記念大会として、北海道函館市市民会館で開催されました。
 今回は、国内外の27の国と地域から130名の応募があり、その中から予選審査を通過した10カ国、12名が本大会に出場しました。
 四日市大学から出場を果たしたラマ・カンチャさん(経済学部2年、ネパール)は、「日本への思い」のテーマで、日本人の生活の根幹を成す食糧の大半を外国に依存し、食糧自給率が40%という日本社会の現状を憂い、日本社会の安定と安心を保障するために農業の再生は不可欠であり、日本国民の手で是非とも農業を復活させてほしいと堂々たるスピーチを披露しました。
 ラマ・カンチャさんの「日本への思い」は見事に聴衆に伝わり、7分に及ぶスピーチが終了すると、会場を埋め尽くした大勢の聴衆から惜しみない拍手が沸き起こりました。会場に鳴り響いた賞賛の拍手に、終始緊張していたラマ・カンチャさんもほっとしたのか満面の笑みを浮かべていました。
 大会終了後には高円宮妃殿下もご臨席され、関係者主催のレセプションが開かれました。戦いを終えた12名の出場者たちはお互いの健闘を称え合い、歓談を交えながら交流を深めました。
 函館の地で得た貴重な経験と国籍・年齢を超えた11名の出場者との出会いは、ラマ・カンチャさんにとって生涯忘れることのできない大切な宝物となったに違いありません。
 「入賞はできませんでしたが、この日本語弁論大会に出場し、何事にも前向きにチャレンジすることの重要性を認識する良い機会になりました」とはスピーチ終了後のラマ・カンチャさんの弁。今大会への出場で、大きな収穫を得た彼の言葉に、今後の更なる飛躍を予感しました。
 ラマ・カンチャさん、素晴らしいスピーチでした。この経験を活かし、今後も旺盛なチャレンジ精神を忘れることなく、より高い目標に向かって努力を続けていってください。期待しています。

ラマ・カンチャさん

 

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