top >
留学生進路ガイダンスを実施しました

 2015年6月9日、3年生の留学生全員を対象とする進路ガイダンスを行いました。これは、卒業後の進路を定めるに当たり、日本社会特有の仕組みがあることを理解し、真剣に自らの将来を考え、準備を始めるための最初のステップです。当日は、約50人の対象者のほぼ全員が集まり、進路に関する関心度の高さがうかがわれました。
 ガイダンスは、富田留学生支援委員長の「5年後、10年後の自分はどうなっていたいか、自分の進むべき道をよく考えてください。今日をその第一歩にしてください。」という挨拶で始まりました。富田支援委員長は、「日本における外国人留学生の採用と就職活動」というテーマで講演もされ、その中で、「1、確かな情報を利用する。2、N1の資格を必ず取る。3、期待される人材とは何か考える。4、就活とは頭でするものではない、体でするもの。たくさんの企業を歩いて回る。これらのことが重要だ。」と力強くお話されました。
 卒業生の講演では、講師の王金栄さん(2011年3月経済学部卒業。現在、株式会社ブロンコビリー管理部人事総務課勤務)が、三重大学大学院進学の理由、現在の仕事内容や悩みなど、ユーモアを交えながら語っていただきました。「3年やったら何かが見える。最初は学ぶ側なので、教えられたことを間違いなくやる。そして、会社をよくするために何をやればよいか考え、思いを伝える。謙虚な気持ちが大切。アルバイトとは責任の重さが違う。」と入社3年目、社会人としての成長振りを感じさせる教え子に目を細める先生方もいらっしゃいました。また、「学校で学んだことをいきなり活かすことは難しいが、無駄な勉強はない。日本語を上手くなりたかったら、とにかく喋る。そして、行動し精一杯頑張ってほしい。」と、ご本人の実体験から来る説得力のある話に、学生たちも真剣な眼差しで聞き入っていました。
 その後、希望進路ごとにグループに分かれ、少人数での相談を行いました。具体的に何をしたら良いのか、相談の先生方と真剣にディスカッションする姿が多く見られました。
 この日のガイダンスで進路を定めた学生もありました。参加者が少しでも早く希望を定め、それに向かって十分な準備と活動を進めることの重要性を理解し、行動することを期待します。

 

ページTOPへ