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木曽岬小学校で母国を紹介しました

 2017年6月17日、桑名郡の木曽岬小学校において「第20回インターナショナルデー」が開催され、本学の留学生3名が母国の紹介をしました。この企画は、外国の文化などを学ぶ教育プログラムの一環で、4年生、5年生、6年生の各2クラスの授業を、それぞれスリランカ、中国、ネパールの出身者が講師役を務めました。
 教室に入ると、生徒たちが「It’s a Small World.」の大合唱で迎えてくれました。元気な歌声に、講師の留学生たちにも思わず笑みがこぼれます。
 4年生を担当したのは、スリランカ出身のビヤガマ アラッチゲ ナット カスン ダナンジャヤさん(環境情報学部2年生)です。カスンさんは、スリランカの学校と同じように「アユボワン(こんにちは)」とスリランカの公用語であるシンハラ語の挨拶で授業を始めました。国旗や国章の説明、学校や食べ物の話、日本からスリランカまで直行便で10時間かかること、日本のアニメがスリランカでも大変人気があることなどを紹介しました。生徒からの「スリランカの学校にプールはありますか。」という質問にカスンさんが無いと答えると、担任の先生は、スリランカでは雨が少なく水が貴重であるからと説明をされました。最後に、全員がカスンさんと握手をし、授業が終わりました。生徒の中にはスリランカ出身者もおり、授業参観に来ていた親御さんと一緒に楽しそうに話すカスンさんの姿が印象的でした。
 5年生を担当したのは、中国出身の劉 嬌(リュウ キョウ)さん(経済学部2年生)です。劉さんは、中国には56の民族があること、地方によって言葉の発音が違うことなど、世界トップクラスの国土の広さを持つ中国ならではの特徴を説明しました。また、ハルビン出身の劉さんは、ハルビンの気候が厳しく、冬はマイナス30℃になること、アイスクリームは冷凍庫に入れなくても溶けないことなどを紹介すると、生徒たちは大変驚いた様子でした。西遊記や三国志のスライドを見せると、すかさず「孫悟空だ」と声が上がりました。中国で人気のアイドルグループの動画なども流し、中国の昔と今を短い時間で紹介しました。この日は、父の日の前日。劉さんは、黒板に中国語で「お父さん、ありがとう。」と書き、生徒たちと一緒にお父さんへ感謝の気持ちを伝えました。最後に、生徒たちが事前に考えた中国語での質問には少し戸惑った場面も見られましたが、終始にこやかな劉さんの笑顔は、生徒たちの心の中に深く刻まれたことでしょう。
 6年生を担当したのは、ネパール出身のシンカダ アシスさん(環境情報学部3年生)です。アシスさんは、ネパール語で自己紹介の練習をし、国旗の特徴や世界一の高さを誇るエベレストがネパールにあること、日本とネパールの建築物の類似点などを紹介しました。「ネパールに宿題はありますか。」という質問に、「毎日3時間位あります。」と答え、進級するのに試験があることなども説明すると生徒たちからは、「日本でよかった。」という可愛い答えも返ってきました。最後にアシスさんは自ら準備したアンケートを配り、今日の授業の感想を生徒たちに書いてもらいました。「家族でネパールに旅行したいと思った。」と書かれた感想には、アシスさんも大変嬉しそうでした。
 3名の留学生は、「すごく緊張したけれど、楽しかった。先生たちも優しかった。」と口々に言い、生徒たちと保護者の前で母国を紹介できたことに充実感と自信を得たようでした。この経験を活かし、今後も国際交流活動を通じて日本と母国の架け橋になることを期待しています。
 木曽岬小学校の皆さん、有難うございました。



 

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