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2010年度エネルギー関連施設見学会を実施(2010/09/06)

 エネルギー問題への理解を深めるために、環境情報学部では新田ゼミを中心に、エネルギー関連施設の見学会を毎年実施しています。本年度も中部原子力懇談会三重支部のご協力で、9月2、3両日に亘り見学会を実施し、環境情報学部から6名、経済学部から1名の学生が参加しました。
 初日には名古屋城駐車場の地下3階に広がる中部電力名城変電所に立ち寄りました。ここは大学の近くにある川越LNG火力発電所から送られてくる電気の変電所で、出入り口が駐車場の一角にある江戸時代の小さな倉の扉(写真)になっていました。このような最新鋭の施設が目立たないように存在していることに学生達は驚いていました。また、使用されていた電力ケーブルは、新田教授が若い頃に研究していた架橋ポリエチレン電力ケーブルとのことで、教授も感慨深げに質問されていました。


 中部電力名城変電所の前にて(無人運転なので、特別に案内して頂いた)

 午後には、日本最大で世界第4位の発電量410万kWを誇る中部電力碧南火力発電所を見学しました。広い貯炭場に外国からタンカーで運ばれてきた石炭が山積みされており、石炭が飛散しないようにフェンスで囲まれていました。台風のときでもフェンスの中ではそよ風が吹く程度に緩和されるとのことでした。オーストラリアから来たタンカーから石炭を積み降ろしているところも見学しましたが、全て自動化されていました。発電所には石炭という汚いイメージはなく、発電所周囲もきれいに植林されており、クリーンでした。



碧南火力発電所で蒸気タービンと発電機を見学する学生たち
 2日目の午前中には岐阜県土岐市にある核融合科学研究所を見学しました。「地上に太陽を作ろう」というのが目標で、重水素と三重水素を核融合させて中性子とヘリウムに変換し、その際に発生する莫大なエネルギーを取り出して発電することを目指しています。現在は、核融合反応が持続するようにプラズマを磁力線の籠のなかに閉じ込める技術の開発が行なわれていました。既に、大型ヘリカルコイルで一億度を越えるプラズマを閉じ込めることに成功したとのことでした。



核融合研究所の実験操作室にて(背景はプラズマを封じ込めたときの写真)
 最後に見学したのは、岐阜県瑞浪市にある瑞浪超深地層研究所です。国の計画では、原子力発電所から出てくる高レベル放射性廃棄物を300メートルより深い地層に閉じ込めることになっています。そのために必要な科学的な知見を得るための研究を、諸外国と情報交換を行いながらわが国でも北海道と岐阜県で行っています。その一つが、この研究所です。今回は地下200メートルまでエレベーターで降りて、横に掘られた坑道で岩盤や珍しい断層を見学しました。既に400メートル程度掘った坑道での実験に加えて、地下約千メートルを目指して掘削が続けられていました。

瑞浪超深地層研究所で地下200メートルの岩壁を見ているところ
 日常生活では好きなときにスイッチを押せば、すぐに使える電気。今回の見学会では、その電気を作っている巨大な発電所、発電所からの電気の電圧を下げて使えるように大都市の地下にひっそり設置された変電所、我々の必要とする電力の約3割を既に供給している原子力発電所からの廃棄物処理を安全に行うための技術開発の現場、そして、未来の人類のために「地上に小さな太陽」を作ろうとする核融合研究所と、盛りだくさんの施設を訪問しました。電気をめぐる技術や人々の努力は凄いものだと学生達は実感したようです。

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