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東日本大震災における災害ボランティア活動(第1報)(2011/05/09)

四日市東日本大震災支援の会
代表 鬼頭浩文


四日市東日本大震災支援の会は、四日市大学の学生17名(うち女子学生6名、そのうち中国人留学生が4名)と教職員4名で構成されたボランティア団体です。5/1〜5/5までの4泊5日で宮城県に行きました。今回、宮城県の社会福祉協議会が受け入れているボランティアバスパックの制度を利用し、東松島市の大曲地区の拠点に入って3日間の活動をしました。今回の活動は四日市大学から交通費、安全対策の費用や健康面などのサポートいただき、また潟sースアンドキューズ様から抗菌スプレー等の提供、さらには多くの教職員より支援金をいただいて実現することができました。

作業の中心は、耐震強度がOKとなった家屋から、大量のゴミと泥をかき出す作業です。これにより、住宅の復旧が可能となり、避難所生活から脱却できることになります。早くこの作業をしないと、家が腐って住むことが難しくなり、時間との勝負です。

床下のヘドロを除去する作業は大変で、臭いもきつく水分を含んでいるヘドロを腰を曲げスコップで救い上げて土のう袋に入れます。床板を全部取り外すことができず、とても狭いところに入り込んで作業するため、当然雨具はもちろん全身ドロドロになります。
土のう袋にある程度ヘドロを入れたら紐で縛って一輪車に乗せ道路脇に運びます。土のう袋に入れた泥は約20kgあり、おそらく3日間で1000程度は運び出したでしょう。みんな普段はしない作業なので腰や腕など筋肉痛や痛みなどがありましたが、被災地の困っている皆さんのことを思うと、体力と精神力の限界まで作業をしてしまいます。
連休中は、東松島市だけで1000人以上のボランティアが入りました。しかし、われわれが作業を行ったエリアである大曲(おおまがり)地区には、約700〜800世帯の潜在的作業ニーズがあると思われます。このため、作業最終日の5月4日の午後の段階でも、まだ3割程度の世帯に手がついただけで、まだまだニーズは限りなくあるように思われます。

現地は、まだまだボランティアが大量に必要な状態です。被災者は、ようやく一部がニーズを発信することが可能になってきたところです。ほとんどの被災者は、家が津波の被害を受けていて、避難所で生活しながら、片付けに戻って、何をしたらいいのか途方にくれる毎日を送っているというところです。GW後にボランティアが急減し、作業の進展が停滞するのではと、とても心配になります。

<今回の災害ボランティアの困難な点>

「ガレキ」と言うのは簡単ですが、一つ一つの物が、とんでもなく汚れてはいるものの、大切で極めてプライベートな財産ばかりです。簡単にボランティアが入って運び出すというものではありません。耐震強度がOKになった家屋の持ち主は、ようやく「ガレキ」を整理しはじめて、今度は津波が置いていった大量の「泥」のかき出しの段階になります。ここで、ようやくボランティアの手が必要になります。それがこのGWあたりに動き始めたという状況です。

ニーズは、どうしても散発的でVCも詳細把握が追いつかない、そこに全国から物見遊山も混じったボランティアが大量に集中します。現場は大混乱の中、ボランティアの整理が追いつかない、道具が足りない、作業待ちの多発など、ミスマッチの毎日でした。ぜひ、組織的で安全対策が万全な統率の取れた集団を安定的・継続的に現地に送り込むことのできる体制づくり、そして現地の受け入れ態勢が整うことが求められています。

活動の最終日に、ボランティアセンターの責任者より受けた感謝の言葉の中に、また来てほしいという思いが言葉の端々に感じられ、3日間の活動で「やりきった」というより、さらに重いものを背負った感覚です。今回参加した学生達も、さすがに疲れ果て、すぐに再参加したいという勢いはありませんでしたが、また、再び東北を訪れる日を確実にイメージしていると思われます。

私たちの活動は、あるていど想定した範囲内の活動でした。安全対策も十分できたと思います。また、旅館を拠点としたことにより、入浴など毎日リセットが可能で、参加者の精神面・体力面のケアが可能でした。またヘドロの臭いは毎日潟sースアンドキューズ様から提供していいただいた抗菌スプレーをマイクロバスの中、長靴、雨具等に吹きかけることによって翌日には臭いがまったくなくなり旅館からマイクロバスで約1時間半かかる道中もいやな臭いに悩まされることがありませんでした。
災害ボランティアは、何より「自立・自己完結」の活動、つまり衣・食・住・活をボランティア側が確保しての活動というのが基本です。気持ちだけで衝動的に被災地に入るのは、活動の妨げになるだけだと思われます。今回のわれわれの経験が、この地域の東日本大震災の復興支援活動に活かされることを願っています。

最後にこのボランティア活動にご協力いただいた四日市大学の皆様、そして企業の方々に、お礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

*後日、参加者それぞれが感じたことを、各自が選択した1枚の写真とともにレポートします。

2011年5月6

 



旅館で四日市大学の旗にみんなで

メッセージを書き込みました


大曲ボランティアセンター付近の道路脇には
家庭等から出されたゴミが散乱しています

まだ信号が機能していないため
警察の方が誘導しています

土のう、スコップ、ちりとりなどを一輪車に乗せて
作業場所に移動します

フェンスも津波で傾いています

土のうを紐で縛り一輪車で運びだします

倉庫に入ったヘドロをスコップですくいます

床下にはたくさんのヘドロが入り込んでいます

トラックの荷台が津波で流されてきています

舗装されていたであろう道路もこのような状態に
いつの時代か分からないです

この家はとても古く床板はずしからしました

小さな部屋にもヘドロが

このように水分を含んだヘドロがたくさん入り込んでいます

床下にビニールが敷いてあるので
まずはその撤去から

ビニールを撤去するだけでドロドロに

最後はみんなドロドロに
でもみんな素敵な笑顔です

3日間みんな頑張りました

 

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