TOP > 環境情報学部の武本・粟屋教授によるモンゴル環境視察と講演(2011/09/13)

武本教授・粟屋教授によるモンゴル環境視察と講演(2011/09/13)


 2011年9月2日と3日に、モンゴルのウランバートル市内のモンンゴル日本人材開発センターで日モ環境デーのシンポジウムが開催され、本学環境情報学部の武本行正教授と粟屋かよ子教授が講演を行いました。このシンポジウムは、特定非営利活動法人モンゴルエコフォーラム、FOREST JAPAN、北大環境科学院、モンゴル側の研究者や現地の日本人研究者が協力して開催されたものです。
 このシンポジウムに先立ち、2教授は駐モンゴル特命全権大使の城所様と面会し、モンゴル国の環境問題全般についての意見交換も行いました。大使からは、「日本が一番公害を多く経験しており、それを生かすべきである。」「東日本大震災の後の対応の早さはモンゴル国が世界一だった。」「今回の原発事故では日本政府からデータがすぐに出てこなかったのは問題である。」「もっと早く日本政府や日本の企業がモンゴルでの活動を求めて動かないと、他国の政府や企業にどんどん先を越される。」などの発言があったそうです。
 続いて、2教授はモンゴル東地区のゲルを視察しました。通訳の方を介して、ゲルに住む家族と、その生活について話し、一家の収入、生活費、教育費、水、電気、石炭、マキなどの使用量や価格などについて詳しく聞けたとのことでした。ゲルに入る時は、必ず外でその家の人に許可をもらわないと、門番用の犬に噛まれて危険との面白い話もあったようです。
 モンゴルと言えば草原と青い空、そして厳しい冬などがイメージされますが、現在は民主化や社会体制の急激な変化、土地の私有制導入により、自然環境の劣化や健康被害が懸念されています。特に首都のウランバートルでは人口集中、廃棄物問題、車の増大と周辺部のゲルの増加による有害な排気排水による大気汚染・水質汚濁が深刻な状態となっています。また、無秩序な鉱山開発や金採取時の水銀とシアン使用による汚染拡大、降水量が少ないために水資源の保全も重要な喫緊の課題となっているそうです。
 本学の研究者や日本の協力で、モンゴルの環境が改善に向かうことが期待されます。





ゲルを訪問した武本教授と粟屋教授の様子
 
<ジョイントシンポジウム内容>
目的 モンゴルの生活の変化、食糧問題、住民意識、環境などについて話し合うとともに、環境先進国である日本の環境保全の歴史と現状を紹介し、協力方法を模索する。
日時 2011年9月3日(土) 10:30−18:30
会場 モンゴル日本人材センター(ウランバートル市)と北大環境科学院 A102(日本北海道)
(インターネットTV会議システムで、モンゴル国ウランバートルのモンゴル日本センターの会場と接続)
テーマ 生活の質とスタイル −科学的成果を基に生活スタイルの再考−」
プログラム 開会の辞・司会 宮崎真氏(北海道大学大学院地球環境科学研究院特任助教)
<基調講演> 和田英太郎氏
(京都大学、総合地球環境学研究所名誉教授、モンゴルエコフォーラム代表理事)
「21世紀のモンゴル―モンゴル草原における食物連鎖の持続性は直線で表せるか?」
センデンジャブ ドゥラム氏(モンゴル国立大学遊牧文化文明研究センター長・教授)
モンゴルにおける地方から都市への移住に伴う生活様式の変化」
<講演> 中川道子氏(モンゴルエコフォーラム理事・事務局長)
「ウランバートルの大気汚染と人々の生活」
武本行正氏(四日市大学環境情報学部教授)
「四日市市のSOx大気汚染と中国天津市の大気状況」
粟屋かよ子氏(四日市大学環境情報学部教授)
「四日市公害の真の克服とは」
山下哲平氏(日本大学生物資源科学部助教)
「環境リテラシーと住民意識」
山中康裕氏
(北海道大学大学院地球環境科学研究院教授、IFES-GCOE拠点リーダー)
「IFES-GCOEの理念−国境・世代を越えた人々の結びつきによる持続ある世界」
<パネルディスカッション> キーワード:生活の質とスタイル、経済成長と環境対策、人材育成
ファシリテーター:山下哲平氏
パネリスト:講演者全員、吉村暢彦氏(北海道大学大学院地球環境科学研究院コーディネーター)、宮崎真氏、その他政策決定者、市民等
閉会の辞  



 

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