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平成27年度の伊勢湾海洋調査実習を実施


 三重大学の勢水丸をお借りして毎年実施してきたこの実習(教育関係共同利用拠点事業・単独航海)ですが、7年目となりました。今年度は環境情報学部の1年生から多数の参加希望があり、勢水丸の定員を大幅に超えたため、初参加者を優先して乗船者を決定しました。事前事業で伊勢湾の環境問題を学んだ24名(女子6名)の学生達が、平成27年7月23日(木)から2泊3日の実習航海に臨みました。
 台風12号が日本の南海を移動中で、実習の実施が危ぶまれましたが、予想よりも台風が西進し、航路を多少変更することで対応できました。今年度は実習航路を広げて、湾奥(B9)から湾外(B1)(図参照)まで伊勢湾を縦断する形をとりました。その目的は、伊勢湾の最大の環境問題である貧酸素水隗の広がりを観測し、それを学生たちに見せること、及び、幅広い地点の底泥(鉛直コアサンプル)を採取し、研究に用いるためです。湾外に出るのは、湾内外の水質の違いを学生に体験させることを目的としました。
 1日目は、学生たちはまだ何をして良いかわからず、調査にも時間がかかりましたが、次第に慣れ、2日目にはテキパキと自分たちの判断で動き、互いに指示を出し合って、効率的に進むようになりました。学生たちは早朝のラジオ体操、船内清掃、配膳と食器洗いなど調査以外の活動にも真面目に取り組みました。
 実習と調査は予定通り進みましたが、伊良湖水道に近づくに従い船の揺れが出て、多くの学生が船酔いに苦しみました。これは海洋実習では避けられないことで、苦しみを乗り越えると、それ以上の感動や発見があるわけです。
 今年度は、学生の大きな楽しみである夜釣りを答志島北部で行いましたが、子サバの群れが勢水丸の灯りに集まり、十分な釣果がありました。女子を含めた大半の学生が釣りに挑戦し、歓声を上げました。海の無いネパールの学生が4名たちも次々に釣り上げ、自慢げな顔で喜んでいました。
 太平洋の美しさ、伊良湖水道附近の景観、生物調査で引き揚げた様々な魚介類、夜釣り、夜の懇親会など、学生たちは実習を十分に楽しんだ様子でした。
 三重大学の多大なご支援で実施しているこの実習ですが、身近な海の環境を学び、団体生活を体験するという大変有意義な教育機会となっています。次年度以降も継続を予定しています。



【勢水丸航跡図(「練習船勢水丸No.1508航海報告書」より転載)】

【松阪港で乗船してすぐにデッキで記念撮影】

【最初の昼食は名物のカレーだった。美味しかった。】

【食器洗浄は学生の仕事】

【今回の調査の主役・Gコア採泥器】

【Gコア採泥器で採取した鉛直コア(B9地点)】

【SM採泥器で採取した海底表面の泥(B9地点)】

【CTD装置による水質調査】

【多項目水質計DS-5による水質調査】

【ベントスネットで採取した甲殻類(B5地点)】

【学生達の夜釣りの様子】

【朝のラジオ体操の様子】

【太平洋を進む勢水丸と学生達】

【下船後に乗船員の方々と一緒に勢水丸の前で記念撮影】

【(参考用)測線(B1〜B9)に沿った水温分布(℃)、縦軸は水深】

【(参考用)測線(B1〜B9)に沿った塩分分布(℃)、縦軸は水深】

【(参考用)測線(B1〜B9)に沿った溶存酸素濃度分布(mg/L)、縦軸は水深、水色の部分が貧酸素水隗】


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