TOP > 四日市学シンポジウム2016の開催

四日市学シンポジウム2016の開催


 平成28年12月2日(金)午後に、四日市学研究会主催による四日市学シンポジウム2016「四日市における自然エネルギー問題」が9号館で開催され、約80名の方々が学内外から参加しました。この行事は2005年から継続して毎年行われており、今年で11回目になります。代表幹事の武本教授(環境情報学部)による挨拶の後、次の5項目の事項について基調講演が行われました。


・「里山の現状とメガソーラー計画地の問題点 〜四日市の事例〜」
  寺田卓二氏(四日市自然保護推進委員会運営委員)
・「メガソーラー予定地の里山の植物 〜貴重な植物とその生態〜」
  桐生定巳氏(四日市自然保護推進委員会副会長)
・「建設予定地の川や湿地の水生生物 〜もう他の地域では見られない生き物たち〜」
  榊枝正史氏(四日市自然保護推進委員会委員)
・「建設予定地に生息する野鳥 〜サシバやオオタカなど猛禽類のすみかや餌場は〜」
  安藤宣朗氏(日本野鳥の会三重 理事)
・「自然エネルギーの問題点」
  武田恵世氏(歯学博士、三重県公共事業環境検討協議会委員、環境省希少野生動植物種保存推進員他)


 休憩後には、司会の李修二教授(経済学部)の下でパネルディスカッションが行われ、寺田氏、桐生氏、榊枝氏、安藤氏、武田氏による里山の動植物保全の活動状況、野鳥の会のメガソーラー中止要請状況、太陽光発電が投機の対象となっていて駆け込みで工事を急いでいる状況、2017年7月には買い取り価格の改訂がなされ、今の24円/1kwhより下がるのでバブルは納まるのではないか、電力会社が買い取らない地域も増えてきた(中部はまだ継続中)、など会場からの質問に報告者が回答する形で、議論の深化がなされました。印象的だったのは、志摩市の漁業者からの質問で、海沿いの崖がパネルで覆われ、崩壊する危険性をどうするか、20年後の買い取り期間の終了後の後処理対策が必要など、もう現実に危険な状況になりつつあるとのことでした。
また、国際的にも問題が多発しており、不安定でコントロール不能な風力発電からの電気は、環境問題を解決できない。風力発電は、地域住民、経済、国家財政、環境に対する大害悪となるだけである、としてクリーンエネルギーのモデルだったデンマークが、今風力発電に反対する最初の国になろうとしているそうです。欧米では風力発電、太陽光発電の補助金削減、固定買取価格値下げに踏み切り、これらの自然エネルギーが自立できないことが明らかになって、既にブームは去ったもようです。


【寺田氏の講演(四日市の里山保全活動を紹介)】

【桐生氏は黒板と配布資料で環伊勢湾の貴重な湿地を説明】

【会場の聴衆諸氏(本学学生諸君も熱心に聞いている)】

【榊枝氏は動画でソーラー予定地の水生動物・昆虫を紹介】

【安藤氏は内部地区のオオタカが開発予定地を餌場にと指摘】

【李先生が司会でパネルディスカッション】



大学ニュース


資料請求

各種お問い合わせ先


ページトップへ


四日市大学 〒512-8512 三重県四日市市萱生町1200