技術者倫理・技術倫理・工学倫理      
・ 値段は私が購入または調査した時点のもので、最新のものではありません。
・ 同じ本が、単行本から文庫本になったり、他社から出版されたりしている場合があります。


1 理論から学ぶ
2 実例から学ぶ
3.技術者から学ぶ
(1)西堀栄三郎
(2)本田宗一郎
(3)井深大
(4)松下幸之助

※ 技術・技術者については別のページがあります。
  メニュー(A)から進んでください。

※ 現代医療は、さまざまな医療「技術」の進歩によって極めて大きな影響を受けています。
  その意味で、生命倫理は技術者倫理と深く関わります。
  生命倫理については別のページがありますので、メニュー(B)から進んでください。
  (生命倫理との関係がより深いものは、生命倫理のページに掲載しています。)

※ 地球環境は、さまざまな産業「技術」等々の進歩によって極めて大きな影響を受けています。
  その意味で、環境倫理は技術者倫理と深く関わります。
  環境倫理については別のページがありますので、メニュー(B)から進んでください。
  (主に環境倫理との関係がより深いものは、環境倫理のページに掲載しています。)

※ 応用倫理学全般に興味をお持ちの方
  (および「応用倫理学って何?」と思われる方)は、
  メニュー(B)から「倫理学入門」のページに進んでください。


  1.理論から学ぶ

この分野の本は、最近、急速に増えています。
自分に合う本を自分で探すのも、一つの方法だと思います。

斎藤了文他『はじめての工学倫理』昭和堂、1400円
わかりやすさという点で、初めての方にお勧めできる本です。
前半は「事例分析」で、30の実例とその解説があります。
これを通じて、倫理学の抽象概念なしで、
工学倫理がどのようなものかを理解することができます。
後半は「工学倫理の基礎知識」で、
「1リスクについて知るべきこと」「2知的財産権について知るべきこと」
「3製造物責任法について知るべきこと」「4ビジネス倫理について知るべきこと」
「5倫理綱要について知るべきこと」「6応用倫理について知るべきこと」
「7倫理概念について知るべきこと」「8工学の倫理概念について知るべきこと」
からなります。
扱う範囲をかなり制限しており、そのおかげで簡潔な内容になっています。

黒田光太郎他『誇り高い技術者になろう』名古屋大学出版会、2800円
事例や技術関連の事柄の「寄せ集め」的な本が多い中、
この本は全体のコンセプトが明解で、
それが細部まで行き渡っている数少ない本の1つです。
全体は2部構成で、
「第1部:技術者になるとはどういうことか」
「第2部:技術者としての社会への責任」からなります。
第1部はさらに、
「1誇り高い技術者とは」「2技術とは何か、技術者とはどういう人なのか」から、
第2部はさらに、
「3技術者は何に配慮すべきか」「4技術者はどう行動するべきか」
「5技術者の責任ある行動を社会はどうサポートすべきか」からなります。

C・ウィットベック『技術倫理1』みすず書房、2800円
高い評価を受けている本です。
ただ、初心者には難しすぎると思われます。
「序章:倫理問題を考えるために−用語と概念」「1設計としての倫理」
「2プロフェッショナルとしての責任の基盤と範囲」
「3プロフェッショナルとしてのエンジニアの主要な責任」
「4プロフェッショナルの行動の二つのモデル」からなります。
章のタイトルに現れている通り、
「プロフェッショナル」としての倫理にこだわった本ともいえるでしょう。

加藤尚武『技術と人間の倫理』NHKライブラリー、1068円
タイトルどおり、技術と人間の関係に焦点を当て、
多方面から論じたものです。
極めて多方面から、広範な視点から論じていることから、
「面白い」と感じる人と、「話があちこちとんで、よくわからない」という人に
分かれるような気がします。
あるいは同じ人でも、面白いと思う章と、
よくわからないと思う章が出てきそうです。
(格調高い序章だけでも、しっかり読んでほしいと思います。)
環境倫理や生命倫理などの関連分野にも言及しています。
「序章:二十一世紀文化の課題」「1鉄腕アトムの人間性」
「2印刷術と火薬と羅針盤」「3「進歩」という観念の進歩」
「4ガリヴァーのタイム・トラベル」「5印刷からベルト・コンベアへ」
「6『モダンタイムス』は何を批判したか」「7ハイデガーの技術論」
「8『苦海浄土』−人間性への問い」「9環境破壊への警告」
「10江戸時代の森林保護思想」「11ターザンの倫理」
「12スモール・イズ・ビューティフル」
「13ヴァーチャルリアリティと情報の倫理」
「14遺伝子治療の「倫理問題」」
「15科学と倫理−鉄腕アトムとターザンの対話」
「16環境教育と文化の未来」からなります。

有福孝岳編『エチカとは何か』ナカニシヤ出版、2400円
第2部は「倫理学の課題」で、倫理学の基本的な問題を
12章に分けて考察しています。
このうち「16技術と環境」がこの分野と関係します


加藤尚武・松山寿一編『現代世界と倫理』晃洋書房、2850円
応用倫理学の諸分野を、分野ごとに概説したものです。
特に深く関わるのは、「1科学と倫理」「2技術と倫理」です。

加藤尚武氏の人気シリーズ「応用倫理学のすすめ」の3冊です。
現代社会のさまざまな問題が扱われています。
加藤尚武『応用倫理学のすすめ』丸善ライブラリー、602円
特に深く関わるのは、「10ハイテク社会と製造物責任法」です。
加藤尚武『現代を読み解く倫理学(応用倫理学のすすめU)』丸善ライブラリー、680円
特に深く関わるのは、「8オウム対策の科学者教育」
「11技術と倫理」です。
加藤尚武『合意形成とルールの倫理学(応用倫理学のすすめV)』丸善ライブラリー、820円
とくに関係が深いのは
「1生命工学の可能性と倫理」「2生命と技術」です。

日本初の応用倫理シリーズが刊行中です。(未完結)
監修は加藤尚武氏と立花隆氏。
特に関係が深いのは次の本です。
現代社会の倫理を考える・丸善・予価1900円
6科学の倫理学
13技術の倫理学



  2.実例から学ぶ

上記の中にも実例を含む本はたくさんあります
(むしろ実例を含まない本の方が珍しいくらいです)が、
特に積極的に実例を挙げている本を紹介します。

斎藤了文『テクノリテラシーとは何か』講談社選書メチエ、1600円
すべてが実例とその解説からなる、
技術者倫理の必需品ともいえる本です。
「1事故とエンジニアという問題領域」「2コメット空中分解事故」
「3サリドマイド」「4ピント車追突事故」「5スリーマイル島原発事故」
「6慈恵医大青戸病院医療事故」「7牛肉偽装」
「8みずほ銀行システムトラブル」「9新幹線トンネル崩落事故」
「10ボパール」からなります。

斎藤了文他『はじめての工学倫理』昭和堂、1400円
前半は「事例分析」となっており、30の実例とその解説があります。
これを通じて、倫理学の抽象概念なしで、
工学倫理がどのようなものかを理解することができるでしょう。
事例はとてもわかりやすく紹介されています。

米国NSPE倫理審査委員会編『科学技術者倫理の事例と考察』丸善、3000円
アメリカにおける100近い事例(技術者倫理的な問題)を紹介し、
それをどう考えるべきかについての解説を付した本です。
国の違い、文化の違いはありますが、
事例から学ぶという意味で、大変貴重な本です。


  3.技術者から学ぶ

 (1)西堀栄三郎

西堀栄三郎『ものづくり道』ワック出版、1500円
あの伝説の技術者・西堀氏の本です。
超一流の技術者にして、第一次南極越冬隊隊長、
日本原子力研究所理事、70歳を越えてのヒマラヤ登山など、
あらゆる面でその非凡さを発揮した西堀氏。
その思いが綴られた本書は、
技術者を目指す人にぜひとも読んで欲しい一冊です。
「1オリジナリティのつくり方」「2異質×異質」
「3価値を生む技術」「4現場にあるアイディア」
「5大自然と体験と」「6ものづくり道」からなります。

西堀栄三郎『ものづくり道』ワック出版、1500円
同じく西堀氏の本です。
高齢になって、自分の人生を振り返って書いたもの。
(この本が出版される前に、亡くなっています。)
1.自然こそわが教師
2.技術を考える
3.品質管理とは何か
4.どうしたら人は活かせるか
5.人間性と創造性
6.人類の進むべき道

 (2)本田宗一郎

本田宗一郎『夢を力に』日本経済新聞社、648円
1.私の履歴書
2.履歴書その後
3.本田宗一郎語録

本田宗一郎『得手に帆あげて』三笠書房、1400円
1.本田宗一郎の人生、「年中無休」だから熱くなれ、面白くやれ!
2.ホンダイズム−たった一度の生涯を「不作」にしてたまるか!
3.本田宗一郎のこれだけはいわせてもらう!
4.本田宗一郎『語録』−わが思想の断片「得てに帆あげて」

板谷敏弘他編『本田宗一郎と井深大』朝日新聞社、1400円
1.生い立ちと夢
2.創業と発展
3.失敗を恐れるな
4.夢のつづき

 (3)井深大

井深大『井深大の心の教育−戦後教育が置き忘れた「あと半分の教育」』ごま書房、1300円
1.方向を忘れた日本の教育
2.教育の真の目的とは何か
3.人間を作る教育を目指して

板谷敏弘他編『本田宗一郎と井深大』朝日新聞社、1400円
1.生い立ちと夢
2.創業と発展
3.失敗を恐れるな
4.夢のつづき

 (4)松下幸之助

松下幸之助『松下幸之助の哲学』PHP研究所
1.自然・宇宙
2.人間
3.人生
4.社会
5.政治



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