環境倫理・環境学・環境思想
・ 値段は私が購入または調査した時点のもので、最新のものではありません。
・ 同じ本が、単行本から文庫本になったり、他社から出版されたりしている場合があります。


1.環境学・環境思想
2.環境倫理


※ このページで紹介するのは、主に環境「倫理」の本です。
   「環境問題」をテーマにしたページは別に用意してあります。

※ 応用倫理学全般に興味をお持ちの方
  (および「応用倫理学って何?」と思われる方)は、
  「倫理学入門」のページをご覧下さい。
  「生命倫理」「技術者倫理」等に関心をお持ちの方は、
  それぞれのページをご覧下さい。



  1.環境学・環境思想

環境倫理という枠におさまらない、
環境を広く扱った本から紹介します。
(前述のように、環境問題に特化した本は、
 別のページで取り上げています。)
どちらかといえば、ややカタイ本が多くなります。

加藤尚武編著『スーパーゼミナール環境学』東洋経済新報社、1800円
全18講が3部に分けられています。
第1部は「地球環境の危機をどう捉えるか」。さまざまな観点から、
地球環境の現状(危機的状況)が報告されています。
第2部は「環境意識の向上が企業を変える」。
企業という視点から、環境問題への取り組みを考えます。
第3部は「誰が環境問題を解決するのか」。
さまざまな視点から、環境問題への取り組みを考えます。

それほどやさしい本とはいえませんが、

高橋正立・石田紀郎編『環境学を学ぶ人のために』世界思想社、1893円

では、多角的な視点から環境が論じられています。
「序:環境・環境問題・環境学」「1環境の誕生」「2環境としての「海」」
「3環境としての「湖・川」」「4環境としての「森林」」「5生態系」
「6農業」「7廃棄物」「8都市の景観」「9経済」「10法」
「11自然に対する人間の力」からなります。
前半では、主に自然環境の一側面(海、森林など)に注目して、
後半では、主に人間の活動の一側面(農業、経済など)に注目して、
環境を論じています。

これまたそれほどやさしい本とはいえませんが、
加茂直樹・谷本光男編『環境思想を学ぶ人のために』世界思想社、1893円
全体は4部に分かれています。
「1環境をめぐる基本的諸問題」「2環境問題の歴史と背景」
「3倫理学批判としての環境倫理」「4環境倫理と現代社会」からなります。

環境に関わる日本の伝統思想に注目したユニークな本として
桑子敏雄『環境の哲学』講談社学術文庫、920円
があります。全体としての「まとまり」には欠ける本ですが、
これまでほとんど指摘されなかった視点が興味を引きます。
「1空間の豊かさ」「2空間の解釈と風景の創造−西行−」
「3闇と静寂の風景」
「4「ローカルであること」と「グローバルであること」−慈円−」
「5環境土木の哲学−熊沢蕃山−」「6山川草木国土論」
「7原生自然と空間の履歴」
「8空間を貧しくするもの−物神化と概念化−」
「9ソフト名社会資本としての地名・住居表示」
「10社会資本の整備と空間の思想」からなります。


  2.環境倫理

加藤尚武編『環境と倫理』有斐閣アルマ、1600円
環境問題についての理解を深めながら、
環境倫理を学べる便利な本です。
「1環境問題を倫理学で解決できるだろうか」
「2文明と人間の原存在の意味への問い」
「3化石燃料の枯渇と環境破壊とどちらが先にくるか」
「4アメミノクロウサギに代わって訴訟」
「5「未来世代に対する倫理」は成立するか」
「6環境正義の思想」「7生物多様性保護の倫理」
「8自然保護は何をめざすのか」
「9環境問題に宗教はどうかかわるのか」
「10消費者の自由と責任」からなります。

応用倫理学の第一人者・加藤尚武氏の本です。
加藤尚武『環境倫理学のすすめ』丸善ライブラリー、621円
環境倫理の主要なテーマがほとんど網羅されています。
ただ、本全体のまとまりという点で、
少々わかりにくいという声も聞こえてきます。
「1環境倫理学の三つの基本主張」
「2「中之島ブルース」−または人間に対する自然の権利」
「3世代間倫理としての環境倫理学」「4地球全体主義の問題」
「5日本の使命」「6人口と環境」「7バイオエシックスと環境倫理学の対立」
「8ゴミと自然観」「9世代間倫理と歴史相対主義」
「10未来の人間の権利」「11権利はどこまで拡張できるか」
「12アメリカの自然主義と土地倫理」「13生態学と経済学」
「14再考、再興、自然主義!」からなります。

同じく加藤氏の本です。
加藤尚武『技術と人間の倫理』NHKライブラリー、1068円
タイトルどおり、技術と人間の関係に焦点を当て、
多方面から論じています。
技術者倫理の話題が中心ですが、
環境倫理にも深く関わる内容です。
「序章:二十一世紀文化の課題」「1鉄腕アトムの人間性」
「2印刷術と火薬と羅針盤」「3「進歩」という観念の進歩」
「4ガリヴァーのタイム・トラベル」「5印刷からベルト・コンベアへ」
「6『モダンタイムス』は何を批判したか」「7ハイデガーの技術論」
「8『苦海浄土』−人間性への問い」「9環境破壊への警告」
「10江戸時代の森林保護思想」「11ターザンの倫理」
「12スモール・イズ・ビューティフル」
「13ヴァーチャルリアリティと情報の倫理」
「14遺伝子治療の「倫理問題」」
「15科学と倫理−鉄腕アトムとターザンの対話」
「16環境教育と文化の未来」からなります。


有福孝岳編『エチカとは何か』ナカニシヤ出版、2400円
第2部は「倫理学の課題」で、倫理学の基本的な問題を
12章に分けて考察しています。
このうち「16技術と環境」がこの分野と関係します。


佐藤康邦・溝口宏平編『モラル・アポリア』ナナニシヤ出版、2200円
倫理の根本問題ともいえる、諸問題についての論稿を、
ずらりと並べた本です。
「15種の保存か、それとも人間の暮らしか」が、この分野と深く関わります。

森岡正博『生命観を問いなおす』ちくま新書、660円
は、生命を環境という大きな視点から捉えなおした本です。
生命倫理と環境倫理の関係についても、理解が深まるでしょう。
「序:環境倫理と生命倫理」「1生命テクノロジーの甘い罠」
「2エコ・ナショナリズムの誘惑」「3リサイクル文明の逆説」
「4ディープ・エコロジーと生命主義」「5専門の囲いの中で」
「6反脳死論を解読する」からなります。

M.クレッカー他編『諸宗教の倫理学5環境の倫理』九州大学出版会、2500円
さまざまな宗教が、環境をどう考えるかについて論じた本です。
宗教の影響というのは、一般の日本人が考えるよりも、
はるかに大きいもの。
そのことは、この本を読むとよくわかります。
「1ユダヤの宗教」「2キリスト教」「3イスラム教」「4仏教」「5ヒンドゥー教」
「6道教」「7インディアンの宗教」「8宗教と環境」からなります。


加藤尚武『応用倫理学入門』晃洋書房、2200円
倫理学とは、言い換えればルール作りの学問です。
そのような観点から、「3環境倫理学」が論じられています。

加藤尚武・松山寿一編『現代世界と倫理』晃洋書房、2850円
応用倫理学の諸分野を、分野ごとに概説したものです。
「4環境と倫理」でこの分野が取り上げられています。

続いて、加藤尚武氏の人気シリーズ「応用倫理学のすすめ」の3冊です。
現代社会のさまざまな問題が扱われています。
加藤尚武『応用倫理学のすすめ』丸善ライブラリー、602円
環境倫理と深く関わるのは、「12鯨は食べてよいか」です。
加藤尚武『現代を読み解く倫理学(応用倫理学のすすめU)』丸善ライブラリー、680円
環境倫理と深く関わるのは、「11技術と倫理」
「12都市は廃棄物になるか」「13環境ラディカリズムと歴史観念論」です。
加藤尚武『合意形成とルールの倫理学(応用倫理学のすすめV)』丸善ライブラリー、820円
環境倫理と深く関わるのは、「10温暖化問題と今後の国際関係」
「11公平で効果的な責任分担」「12環境倫理とアメリカの石油戦略」
「13京都議定書の倫理的意味」「14世代間倫理」
「15環境と情報の時代」です。

加藤尚武『先端技術と人間』NHKライブラリー、830円
「3環境の倫理」についてで、この分野が扱われています。

日本初の応用倫理シリーズが刊行中です。(未完結)
監修は加藤尚武氏と立花隆氏。
この中に環境倫理も含まれています。
現代社会の倫理を考える・丸善・予価1900円
11環境の倫理学

加藤尚武『倫理学で歴史を読む』清流出版社、1456円
環境倫理と深く関わるのは、
「3自由主義からの転換――生命の倫理と環境の倫理」です。



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