インド思想と文化

・ 値段は私が購入または調査した時点のもので、最新のものではありません。
・ 同じ本が、単行本から文庫本になったり、他社から出版されたりしている場合があります。


※インド仏教については別のページが用意してありますので、
 そちらも参照してください。


  1.インド全般

ギーターンジャリ・スーザン・コラナド『インド人(カルチャーショック11)』河出書房新社、2500円
1.インドの扉
2.インド人の世界観
3.前世と来世のはざまで
4.家庭と社会のネットワーク
5.インド流コミュニケーション
6.乗り物体験紀行
7.インド暮らしの極意
8.食は人をつなぐ
9.もっと楽しいインド
10.ビジネスの第一歩

辛島昇編『読んで旅する世界の歴史と文化』新潮社、2900円
類書と比べると、堅い話と柔らかい話のバランスがとれている所が魅力です。
本全体の構成が、とてもしっかりしており、
「インド全体」を「網羅しよう」という意欲がうかがえます。
カラー写真も多用されており、理解を助けてくれます。
第1部文化の枠組み
 1.言語と民族
 2.歴史
 3.地理
第2部神々と人間
 1.宗教
 2.美術
 3.文学
第3部暮らしと政治
 1.政治
 2.経済
 3.社会
第4部人とものの流れ
 1.情報
 2.交通
 3.商品と金融
第5部生活の文化
 1.衣食住
 2.音楽と舞踊
 3.儀礼と祭り
第6部都市ガイド

小西正捷編『暮らしがわかるアジア読本・インド』河出書房新社、2000円
類書と比べると、視点が「庶民的」といえるでしょうか。
政治とは、経済とは‥‥ではなく、人々の生活が中心の話題です。
ただし、トピックを並べてある感じで、
だいぶ抜け落ちている話題も多いように思えます。
インド解読のキーワード
ときのめぐり
暮らしの環境
暮らしの場
村から見た政治と経済
宇宙と聖地
神々との交流
インド世界のイメージ
からなります。

佐藤宏他編『もっと知りたいインドT』弘文堂、2602円
臼田雅之他編『もっと知りたいインドU』弘文堂、2602円
類書と比べると、内容はかなりしっかりしており、
やや専門的といえるかもしれません。

Tの構成
 1.インド政治の濃くズ
 2.宗教と政治の交錯
 3.経済の枠組み
 4.工業の担い手たち
 5.変貌する農村
 6.都市化への動き
Uの構成
 1.村の生活、町の生活
 2.神々と人間
 3.生活のなかの美
 4.多くの言語、豊かな文学

辛島昇編『インド入門』東京大学出版会、2400円

類書と比べると、カタイ記述が多く見られるようです。
全体を網羅しているというよりは、
いくつかのトピックが納められている感じがします。
1.歴史の流れ
2.思想と宗教
3.文学と芸術
4.民族と社会
5.政治と経済
6.文化の交流
からなります。

辛島昇編『インド入門Uドラヴィダの世界』東京大学出版会、3800円
インドの政治・経済の中心が北に片寄っているため、
どの本も北インドの記述が中心になりがちです。
それに対して、南インドに焦点をあてた本が、これです。
1.ヒンドゥー教の新展開
2.女たちと儀礼
3.古代中世の王朝権力
4.村落社会のいとなみ
5.ドラヴィダ言語学と古典劇
6.芸術のダイナミズム
7.新しい社会への胎動
8.民族の視点から

斎藤親載『インド人に学ぶ』学生社、1800円
1.インドと中国どちらが勝つか
2.誰がインドを動かしているか
3.インドとは何か
4.カーストにおきた異変
5.インド人の英語は上手か?
6.インド人を怒らせるな
7.インド人の愛のささやき方
8.インド人・中国人・日本人はどう違うか
9.世界に拡がるインド人の実態
10.インドの日本人社会
11.インドの治安はよいか
12.エピローグ



  2.宗教(ヒンドゥー教)

宣伝になって恐縮ですが、ヒンドゥー教の大枠だけであれば
棚次正和・山中弘編『宗教学入門』ミネルヴァ書房、2800円
の中の「インドの宗教」の項目はわかりやすいと思います。
執筆者は私です。

初めて読むのだが、もう少し分量がほしいという人には
学研から出ているブックスエソテリカというシリーズの
『ヒンドゥー教の本』、1200円

をお勧めします。
見るからに「あやしい」という印象を受ける装丁ですが、
中身はいい加減ではありません。
 写真を多用したり、初心者が興味をもちそうな事柄を詳しく説明したりと、
初心者向けの配慮がふんだんになされていることが、お勧めする最大の理由です。

クシティ・モーハン・セーン『ヒンドゥー教』講談社現代新書、660円
第1部 ヒンドゥー教の本質と教え(1〜6章)
第2部 ヒンドゥー教の歴史(7〜20章)

M.B. ワング『ヒンドゥー教』青土社、2200円
1.現代ヒンドゥー教の世界
2.ヒンドゥー教のルーツ
3.ヴェーダ後期とウパニシャッド期
4.神々と献身的信頼
5.政治的・社会的変化
6.ヒンドゥー教寺院、イコン、礼拝
7.社会的義務と通過儀礼
8.新しい風と現代ヒンドゥー教

山下博司『ヒンドゥー教』講談社選書メチエ、1600円
第1部 ヒンドゥー教への誘い
 1.「インド的なるもの」への旅立ち
 2.ヒンドゥー教とは何か?
 3.ヒンドゥー教徒の暮らしと宗教世界
 4.ヒンドゥー教の時間論と宇宙論
 5.ヒンドゥー教の神々と祭り
 6.ヒンドゥー叙事詩の世界
 7.世界宗教としてのヒンドゥー教
第2部 ヒンドゥー教の思想と歴史
 1.インダス文明と原ヒンドゥー教
 2.ヴェーダ聖典とバラモン教
 3.ウパニシャッドの哲学と自由思想化の活躍
 4.インド正統派思想の成立
 5.不二一元論とヒンドゥー教有神論思想の確立
 6.近代ヒンドゥー教思想の展開
 7.ヒンドゥー・ナショナリズムと現代インド

ヒンドゥー教は歴史がないとまで言われてきた宗教です。
これを歴史という観点から捉え、しかも一般向けに書いたという画期的な本として
中村元『ヒンドゥー教史』山川出版社、1980円
があります。世界宗教史叢書の一冊です。
ただし、初めて読む人には、ちょっと分量が多いかも。



  3.思想

続いて思想面ですが、私の知る限り、初心者がどうにか読める思想史としては
立川武蔵『はじめてのインド哲学』、講談社現代新書、650円
があるだけです。

思想と宗教の接点としてのヨーガについては
立川武蔵『ヨーガの思想』講談社現代新書、530円
がわかりやすい本です。
ヨーガについてもっと知りたい方には、
佐保田鶴治氏の本をお勧めします。
インド哲学者であると同時にヨーガ行者として実践された方です。



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