本は買うべきか、借りるべきか
1.本のアマチュア(?)の方へ
本をあまり読まない人、本をあまり持っていない人には、
「本は買うべきだ!」と言いたいと思います。
大切なお金を使って買った本であれば一生懸命に読みますし、
そもそも本を選ぶ時に、真剣に吟味します。
候補の本が5冊ある。でもお金は1冊分しかない。
そういう状況であれば、どの本が一番いいのか、
どの本が自分に一番ふさわしいのかを真剣に考えるでしょう。
これが図書館の本だったら、5冊全部借りればいいのです。
真剣に1冊を選ぶこともないし、
5冊ともパラパラめくって終わってしまうのではないでしょうか。
本は買うべきです。
ただしよ〜く考えて、真剣に吟味して、
よい本(自分に合っている本)だけを買うべきです。
2.本のセミプロ、プロの方へ(ただし貧乏人に限る)
本をよく読む、本をたくさん持っている人の場合。
これは、お金持ちか貧乏人かで対応が異なります。
私は貧乏人の立場から、以下の文章を書くことにします。
「本は買わなければならない」という人がたくさんいます。
そういう人の大半は、よく本を読む人、よく本を使う人です。
「必要だと思った本はすぐに買う」というのが、確かに理想です。
しかし、現実はなかなか難しいものがあります。
まず、(1)本を買うにはお金がかかる。
また、(2)本を所蔵するにも、お金がかかる。
そして、(3)本が増えると整理の手間がかかる。
(1)は説明するまでもないでしょう。
買う本の数が膨大になれば、そのまま家計を圧迫します。
(お金持ちなら、気にせずに本が買えるでしょうが。)
(2)について。
本が多くなると、まずは本棚が必要になります。
もっと多くなると、本のための部屋が必要になります。
さらに多くなると、本のための家(小屋)が必要になります。
本が増えると、膨大なお金がかかります。
(お金持ちなら、書庫用の建物を建てれば済むことですね。)
(3)について。
本が増えると、その本がどこにあるのか、わからなくなってきます。
さらには、そもそもその本を所有していたかどうかの記憶があいまいになります。
そして、同じ本を二冊も三冊も買うようなことが起こります。
(お金持ちなら秘書を雇って、本の整理をまかせればいいのでしょうが。)
「置き場を決めておけば」という人がいますが、
本の分類は一種類ではありません。
たとえば環境倫理の本は、環境の棚に入るのか、倫理の棚に入れるのか。
違う分類に入れてしまうと、見つからなくなってしまうのです。
二つ、三つの分野にまたがる本は、二冊、三冊と買わなければならないのか?
本を買う最大の目的は、「すぐに利用できる」ことにあります。
本を買い続けることによって、本を利用できなくなるというのは大きな矛盾ですね。
私の場合も、あれこれ試行錯誤をしました。
昔は本をとことん買っていました。
しかし現在は「可能な限り借りる」という方針に転換しました。
すぐに必要な本、何度も何度も読む可能性の高い本は別ですが、
基本的には、できるだけ買わない。
しばらく読まない本は、どんどんリサイクルに回しています。
おかげだ、本はだんだん少なくなってきました。
研究室に来た学生は「ずいぶん本がありますね」といいますが、
私の本は、確実に減っています。
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