ジュンク堂と私
※ 「今日のひとこと」より転載。(2003年、平成15年)
私がジュンク堂と出会ったのは、今から10年以上も前のこと。
ある後輩と京都の河原町周辺で待ち合わせをした時、
彼が時間調整のための場所として、ジュンク堂を指定したのです。
(「早く着いたら、ジュンク堂で本を見ててください」という話でした。)
当時、ジュンク堂は関西以西にしかありませんでした。
関東で生まれ育った私に、「じゅんくどう」は初耳でした。
「“じゅんくどう”ってどういう字?」と尋ねる私に、
「確か漢字はありましたけど、表示はだいたいカタカナです。」と答える後輩。
(ちなみに漢字では「淳久堂」と書きます。)
いざ行ってみて、驚きました。「こんな本屋があったのか!」
今まで見た本屋の中で、私の好みに一番近い本屋であることが、一目でわかりました。
「こんな本屋が近くにあったらいいのに。」
以来、ずっとそんなことを考えていました。
でも関東では名前も聞いたことがありませんでしたから、
「関西圏の本屋さんだな」と理解し、あきらめていました。
しかし、何年後かのこと、
東京の池袋にジュンク堂が進出したのです!
しかも、その規模は目をみはるほど巨大なものでした。
それまでは、東京各地の本屋を廻っていたのですが、
「池袋のジュンク堂だけで満足」「ジュンク堂になければ、他に行ってもムダ」
と考えるようになりました。
名古屋に引っ越した私は、
上京するたびにジュンク堂に行き、
時間があれば、丸一日ジュンク堂で過ごしていました。
そして改めて「こんな本屋が近くにあったらいいのに」と思い、
「名古屋に進出してください!」と、
願いを込めてアンケートを書いたのです。
上京するたびに池袋のジュンク堂に行くと書きましたが、
東京に行く機会など、そう多くあるものではありません。
いくら本好きの私でも、往復2万円(新幹線代)かけて本屋に行くほど、
お気楽ではありません。
でもやはり、本は実物を見て選ぶもの。
インターネットで、中身のわからない本を買うのは無謀です。
やはり大きな本屋で、あれこれ手にとって中身を見たい。
でも名古屋には、私が納得のいく本屋はない。
そんな私が考えたのは、近鉄を使って大阪のジュンク堂に行く方法です。
近鉄には「遊(ゆう)レールパス」という、3日間乗り放題の格安切符があります。
これをうまく使って、急行で大阪に、時々は京都に通いました。
(特急だと特急料金がかかるため。)
大阪では、近鉄の終点である難波にあるジュンク堂に通っていましたが、
最近は、堂島アヴァンザのジュンク堂に行くことが多くなりました。
私は埼玉県大宮市(現在のさいたま市)で生まれ育ちました。
今でも私の両親はさいたま市に住んでいるので、時々帰省するのですが、
その後、大宮にもジュンク堂ができたのです!
「大阪にも、京都にも、東京(池袋)にもある。
大宮にまであるのに、なぜ名古屋にないんだ!?」
そういう思いが、日ごとに強まっていきました。
ある時、神戸に行く機会がありましたが、
行った先でにジュンク堂を見つけました。なかなか大きなジュンク堂です。
またある時、姫路に行く機会がありました。
またまた行った先で、ジュンク堂を見つけました。
「なぜ名古屋にないんだ?!」その思いは日増しに強まるばかり。
待って、待って、待ち続け‥‥。
そしてようやく今年の11月。
名古屋にジュンク堂がやってきたのです!
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