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絶滅危惧種シデコブシの観察会を実施(2011/04/04)

 四日市大学自然環境教育研究会は、平成23年4月2日(土)に絶滅危惧種であるシデコブシに関する講演会と観察会を実施しました。当日は大変良い天気に恵まれ、春の暖かな陽光のもと約40名の参加者(研究会メンバー含む)がシデコブシを観察しながら野山の散策を楽しみました。最初に、研究会の保黒時男理事長からシデコブシに関する講演があり、シデコブシは東海地区にのみ自生する貴重な植物で、特に三重県では急速に株数が減少しつつあり、絶滅が危惧されるとの解説がありました。また、シデコブシの群落を保全することは、シデコブシを含む湿原全体の生態系を守ることであり、それが生物多様性に繋がるとの説明もありました。
 その後、国の天然記念物に指定されている田光(たびか、菰野町)のシデコブシ群落を訪問し、6分咲きとなった白やピンクの淡い花々を観察しました。保黒理事長からオシベやメシベの構造などの詳しい解説もあり、参加者の皆さんは顔を花に近づけて熱心に観察されていました。
 最後に、特に絶滅が危惧されている、いなべ市大安町のシデコブシ群落を訪問しました。この場所は、以前の大学ニュースでも報告したように、杉などの人工林が管理されないまま成長し、林の内部は暗くなり、シデコブシの成長が妨げられています。研究会の調査では、あと10年程でシデコブシは完全に絶滅すると予測されています。このような関係からか、開花は未だ見られませんでしたが、上方の枝でつぼみは膨らんでいました。
 四日市大学自然環境教育研究会は、この大安町のシデコブシ群落の保全に向けて活動を行っています。また、四日市大学環境情報学部も共同研究グループを立ち上げて、この活動を支援しています。


保黒理事長による講演の様子


田光のシデコブシを囲んで、説明に耳を傾けた。


田光のシデコブシは6分咲きで、
甘い匂いを周囲に放っていた。
 
 


完全に開花した花とつぼみ。
花の中央にメシベ、さらにその中心にオシベがある。
このメシベの形は裸子植物にそっくりで、シデコブシが古い被子植物であることを示すとの解説があった。


大安町のシデコブシ群落では、
林の抱える問題点の説明を聞いた。


大安町のシデコブシは開花していなかったが、
上方の枝にはつぼみが膨らんでいた。



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