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留学生進路ガイダンスを実施しました

 2019年6月13日、3年生の留学生全員を対象とする進路ガイダンスを行いました。これは、卒業後の進路を定めるに当たり、日本社会特有の仕組みがあることを理解し、真剣に自らの将来を考え、準備を始めるための最初のステップです。当日は、多くの対象者の参加があり、進路に関する関心度の高さがうかがわれました。
 ガイダンスは、留学生支援委員長富田先生の挨拶のあと、キャリアサポート課大川課長から、留学生の就職活動と昨年度の内定状況について話があり、日本の就職活動を理解して早期から開始するようにとアドバイスがありました。
 続いて、行政書士・入管申請取次士の野呂勇夫氏より「在留資格変更申請・資格外活動等の要点」というテーマでご講演を頂きました。就労系ビザとはどういうものか、従事する業務と大学の専攻科目との関連性が重要であること、素行不良でないことなど、専門家の立場からお話頂きました。
 卒業生の講演では、チャン ヴァン アンさん(2015年3月経済学部卒業、現在、住友電装株式会社経理部勤務)が、ご本人の実体験に基づき、「日本での就職活動は、期間が長く競争も激しく、厳しく、経済面や心の負担もあるが、人生においては大事な成長の機会です。キャリアサポートセンターなどの支援やシステムを活用し、セミナーや説明会など積極的に参加し、勉強したことを実践する。失敗しても、次のチャンスを探し最後まで努力することが大切です。」と、流暢な日本語で堂々と語りました。先輩の説得力ある話に、留学生たちも気を引き締め、真剣な眼差しで聞き入っていました。
 その後、希望進路ごとにグループに分かれ、少人数での相談を行いました。具体的に何をしたら良いのか、相談の先生方と真剣にディスカッションする姿が多く見られました。
 この日のガイダンスで、「就職活動の準備は早ければ早いほどいい。早めに就職活動を始めたいと思った。」「とても有益だった。先輩の話を聞いて、どのような活動をしなければいけないか分かった。」「就職について色々な情報を得ることができ、本当によかった。ありがとうございました。」「国に帰っても、日本語能力N1を持っていることは重要」「野呂行政書士の説明はとても役に立つ。先輩の話しにあった『失敗しても次のチャンスを探すことが大切』だと思った。そうすることで自分が成長できると確信した。最後まで諦めず頑張ります。」と決意を新たにした留学生もいました。留学生が少しでも早く希望を定め、それに向かって十分な準備と活動を進めることの重要性を理解し、行動することを期待します。



 

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