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木曽岬小学校で母国を紹介しました

 2015年6月20日、桑名の木曽岬小学校において「第18回インターナショナルデー」が開催され、本学の留学生3名が母国の紹介をしました。この企画は、外国の文化などを学ぶ教育プログラムの一環で、1年生、3年生、6年生の各二クラスの授業をネパール、ベトナム、中国それぞれの国の出身者が講師役を務めました。
 1年生を担当したのは、ネパール出身留学生ギミレ・スニタさん(総合政策学部2年生)です。スニタさんは、「ナマステ」とネパール語で挨拶をし、言葉や食べ物、観光地などを紹介した後、クイズ形式でネパールの小学校等について出題しました。正解すると、「ワァ~。」と歓声が上がり、立ち上がって喜ぶ子もいました。ネパールではテストに合格しないと進級できないと話すと、「ネパール人でなくて良かった。」という子もいて、参観者の父兄の方から笑いが起きる場面もありました。スニタさんの話を一生懸命書きとめようと、自分の手や腕にマジックで書く子もいて、スニタさんもビックリ!最後は子どもたちからサイン攻めに合い、「フェリベタゥンラ(さようなら、また明日)」とハイタッチしながら別れを惜しみました。教室の壁には子どもたちが作った小さなネパール国旗が飾られ、この日のために準備していただいた木曽岬小学校の皆さんの優しい心遣いが伝わってきました。
 3年生を担当したのは、ベトナム出身留学生ブイ・タン・タムさん(経済学部3年生)です。タムさんは、「私も3年生の『タム』です。『ハム』じゃないからね。」とユーモアたっぷりに自己紹介した後、ベトナムの戦争の歴史は長いけれども、苦しくても笑顔を絶やさずよく笑うこと、歌が大好きな国民であることを、身振り手振りをまじえて説明しました。子どもたちが一番驚いたことは、オートバイの多さです。まるで蟻の大群のようなオートバイ渋滞の写真に皆一同「ワァ~。」と悲鳴をあげました。そして、勉強時間や進級制度、給食など、同じ小学校でも国によって違いはあるが、ベトナムの子どもたちも日本の子どもたちと同じようにサッカーや縄跳びなどをして遊び、クレヨンしんちゃんやワンピースなどのアニメも人気があることに、子どもたちの世界の輪はつながっているように感じたことでしょう。
 6年生を担当したのは、中国出身留学生呉志航(ゴウシコウ)さん(経済学部2年生)です。呉さんは、中国の料理や住居、交通、小学校について、自らの体験を元に説明を行いました。都市と農村では小学校の施設にも大きな差があること、自転車に乗れる年齢に制限があること、中国の住宅は団地が多く、呉さんの実家の団地には木曽岬町の人口とほぼ同じ7千人も住んでいたことなど、世界一人口の多い国中国ならではの事情が垣間見え、高学年である6年生にとっても興味深い話であったようです。「先生は子どもの頃、どんな遊びをしましたか。」「どんな料理が好きですか。」と質問をする子ども達に呉さんは、「皆さんはどんな遊びをしますか。」と質問を投げ返し、初めて講師をしたとは思えないほど上手に会話のキャッチボールをしていました。
 3名の留学生は、「先生なんて呼ばれたことが初めてで、すごく緊張した。」と口々に言いながらも、子ども達と父兄の方の前で母国を紹介できたことに、充実感と自信を得たのではないでしょうか。この経験を活かし、今後一層の活躍を期待しています。
 木曽岬小学校の皆さん、有難うございました。


 

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