第11回留学生による日本再発見の旅「宗村南男留学生奨学金」の受賞者が決まり、その授与式を7月22日（水）に実施しました。
　これは、留学生の中では「DiscoverJapan」の通称で知られています。留学生が夏休みを利用して日本国内を旅する企画をチーム単位で提出し、その内容が優れたチームに贈られるものです。日本の自然、豊かな伝統文化、地域の人たちとのふれあいの中で、自分自身の生きがいを見つけ、心の底に潜んでいる可能性を発見する機会を推進するもので、企画実施後は、実施内容を写真とレポートにまとめて提出します。
　今回は、ベトナム出身の2年生と中国出身の1年生二人が企画した、東京を訪ねる旅が受賞しました。二人が知り合ったのは、大学でのボランティア活動がきっかけでした。生まれ育った環境や生い立ち、文化、習慣などまったく異なった二人が参加することは、国際交流の上でも大変意味のあることです。大学の講義だけではなく、日本の歴史や文化などを見聞し学ぶことは、日頃、勉強やアルバイトに追われ、旅行する余裕などない留学生にとっては、有意義で貴重な時間となるでしょう。近代文化と古式下町文化が混在する大都会東京で、母国との違いをどう捉えるのかも興味深いです。この旅の計画・実施に当たって、互いに協力することで友情を深めた二人は、平素と違った環境で新しい出会いや体験をすることでしょう。
　奨学金は宗村学長から手渡され、「国籍や学部、学年も違う二人が大学で知り合い、一緒に旅行をすることは大変意義がある。大都会東京をよく観察し、良い所も悪い所も見てきてください。そして、この貴重な体験を他の留学生や日本人学生にも伝えてください。おめでとう。」と、にこやかな表情で祝福の言葉を述べられました。最後に、宗村学長、小林教学部長、富田支援委員長と一緒に記念撮影。受賞した二人は、終始満面の笑みを浮かべていました。
　今回の受賞者は次のとおりです。