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「第19回鈴鹿大学外国人日本語スピーチコンテスト」に参加しました

 10月23日(日)、鈴鹿大学において開催されました「第19回鈴鹿大学外国人日本語スピーチコンテスト」で、本学から出場した経済学部4年宝虎さんが「三重教育委員会教育長賞」を受賞しました。
 中国の内モンゴルから日本に留学して5年半が過ぎ、四日市大学での勉学も終盤を迎え、就職先も決まり卒論研究に精を出す毎日を送っています。
 今回のスピーチテーマは「ちょっと気になる若者のアルバイト」。来日して以来、様々な経験を積んできた宝虎さんですが、今回はその多くの経験の中から、特にアルバイトを共に経験した日本の若者のアルバイトに対する意識について、少し違和感を覚え、是非、日本の若者にアルバイトに対する考え方を今一度、考え直す機会を持って欲しいと思うようになり、コンテストへの応募を考えました。
 中国を含む多くの途上国では、生活が貧しく家計を助けるために止むを得ずアルバイトをします。アルバイトをしなくても勉強に専念できる環境が整っている日本でなぜ、それほどまでに若者がアルバイトに精を出すのか、社会に溢れるモノを受動的に受け入れ、豊かさを享受するためだけに時間を浪費する今の若者のあり方に、宝虎さんは大いに疑問を感じたようです。なぜなら、学生時代は、世の中の仕組みや、社会の課題、人はどのように生きるべきなのか、そのために何を成すべきなのかを、真剣に考えるべき重要な時期だと考えるからです。単なるお金儲けではなく、それらのことをしっかりと考える機会にアルバイトをして欲しい。これが宝虎さんの訴えでした。その思いを、コンテストでは堂々と聴衆に語りかけました。会場からは、真剣に訴え続けた宝虎さん大きな拍手が沸き起こりました。スピーチ終了後には、来場者からスピーチの内容にとても共感したとの声をかけられる場面もあり、宝虎さんの顔には、自分の主張が来場者の心に届いたことに満足した笑みがこぼれていました。
 宝虎さんは、今回のスピーチ大会の参加により、日本語の表現力にも更に磨きがかかり、大きな自信を獲得したようです。残りの大学生活も充実させて、有終の美を飾って欲しいと思います。そして、卒業後には新社会人として大きな一歩を踏み出して欲しいと願っています。今後の活躍が大いに期待されます。

スピーチコンテストの様子

 

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