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木曽岬小学校で母国を紹介しました

 2018年6月16日、桑名郡の木曽岬小学校において「第21回インターナショナルデー」が開催され、本学の留学生4名が母国の紹介をしました。この企画は、外国の文化などを学ぶ教育プログラムの一環で、今年度は、1年生、2年生、4年生、5年生の各2クラスの授業を、それぞれ、ベトナム、カンボジア、スリランカ、ネパールの出身者が講師役を務めました。
 1年生を担当したのは、ベトナム出身のチャン・ティ・ニー・ナさん(総合政策学部2年生)です。ニー・ナさんは、落ち着いた茜色のアオザイを着て、迎えに来た1年生と一緒に教室に入りました。黒板には、ベトナム語で「シンチャオ」と書かれ、ニー・ナさんの写真が貼ってありました。廊下には、日本とベトナムの国旗が飾られ、初めて受ける外国文化の授業を1年生が楽しみにしていた様子が伺われました。ニー・ナさんが、日本ではあまり見たことのない果物を紹介すると、「食べたいな、お腹が空いてきた。」とあどけない表情で話す子どもに、授業参観に来ていた親御さんからも笑みがこぼれました。
 2年生を担当したのは、カンボジア出身のムウン・マノットさん(総合政策学部1年生)です。「日本からどれくらい時間がかかるか知っていますか。」と子どもたちに問いかけると、皆一斉に手を挙げ、元気よく答えていました。カンボジアでは、コオロギやクモを食べると話すと、驚きながらも「どんな味?」と質問し、子どもたちの好奇心もどんどん膨らみました。また、木曽岬町の良いところをマノットさんに教えてくださいと担任の先生に言われると、「トマトが美味しい。」「メロンなど果物もたくさん作っている。」など、木曽岬町の特徴と、生まれ育った喜びをマノットさんに笑顔で伝えていました。最後に、カンボジアジャンケン「バイ・シン・ソウ」を皆で行い、今日の授業を終えました。
 4年生を担当したのは、スリランカ出身のブラフマナ・アラッチラゲ・ガティカ・イエシァルさん(総合政策学部2年生)です。ガティカさんは、「アユボワン(はじめまして)」と挨拶し手を合わせました。スリランカの公用語であるシンハラ語を紹介すると、子どもたちから元気良く「ストゥティ!(ありがとう)」という声が返ってきました。スリランカクイズでは、正解するたびに歓声が沸き起こりました。木曽岬小学校では、インターナショナルデーを前に事前学習でその国のことを調べ、この日の授業を受けます。スリランカについても、調べたことを子どもたちが得意気に発言し、子どもたちとガティカさんの生き生きとした姿が印象的な授業となりました。
 5年生を担当したのは、ネパール出身のケ・シ・ブペンドラさん(環境情報学部2年生)です。ブペンドラさんは、ネパール語で自己紹介の練習をし、国旗の特徴や世界一の高さを誇るエベレストがネパールにあることに加え、毎日食べるカレーの辛さなどを紹介しました。また「ツンギ」という輪ゴムをまとめて作ったボールを足でリフティングする遊びを子どもたちと一緒に行いました。子どもたちは「やりたい、やりたい」と言って、初めてするネパールの遊びに夢中になっていました。ブペンドラさんは、最後に得意のネパールダンスを子どもたちと一緒に踊り、大変楽しい時間を過ごせたようでした。
 4名の留学生は、「すごく緊張したけれど、楽しかった。いい経験だった。また機会があればやりたい。」と口々に言い、生徒たちと保護者の前で母国を紹介できたことに充実感と自信を得たようでした。この経験を活かし、今後も国際交流活動を通じて日本と母国の架け橋になることを期待しています。
 木曽岬小学校の皆さん、有難うございました。

 


  
 

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