Faculty of Environmental and
Information Sciences
環境情報学部

海洋環境の汚染や生態系の破壊など、環境問題は、SDGs(持続可能な開発目標)の浸透もあいまって今や国際的な関心事となっています。また国や自治体が主導してICT(情報通信技術)の活用促進に取り組むなど、デジタルメディアは社会全体に多大な影響を及ぼしています。環境情報学部では、こうした時代の要請に対応すべく、環境に関する専門知識・技術を修得し、種々の環境問題に取り組むとともに、メディア情報に関する専門知識・技術を修得し、独自の視点で情報発信できる人材を育成します。

環境情報学部には
2つの専攻があります。

環境情報学部

環境科学専攻

環境問題を体験的に学び、
持続可能な社会への貢献ができる人材を育成します。

環境科学専攻では、環境に関する専門知識・技術を体験的に修得し、SDG’sの達成や地域循環共生社会の形成に貢献できる人材を育成します。 実験や分析などの科学的手法に加え、地域の自然の中から学ぶフィールドワークを多数用意。 自然や生物が好きな学生が、楽しみながら環境問題を探求できるカリキュラムです。

こんな人におすすめ
  • 地域の環境問題をフィールドで学びたい人
  • 河川や里山で自然環境や生物環境の調査をしたい人
  • 海洋・海岸の環境問題について調査・分析したい人

目指す資格

  • 公害防止管理者(国)
  • 環境計量士(国)
  • eco検定(環境社会検定試験)
  • など

将来の進路

  • 一般企業の環境保全部門
  • 環境調査・管理企業
  • 公務員
  • 大学院進学
  • など
野生動物保全学研究室:地域の野生動物を調べ、生息環境を守る!

フィールドワークで地域の野生動物を調査。

近年の自然環境の変化によって、野生動物の地域的な減少が進行中です。また、外来種の侵入や獣害は、生態系や人間生活にも影響を与えます。地域の野生動物を調べ、適切に保全することは重要な課題です。研究室では、野生動物の調査手法を修得し、在来種の保全や外来種・獣害の防除について実践的に学びます。

  • 哺乳類、爬虫類、両生類、魚類など、扱う動物はさまざま。まずは、フィールドに出かけ、研究テーマを見つけます。
  • 調査の目的を明確にして計画を立て、調査地を選定、調査許可を取るなど、事前準備を整えます。
  • 定期的にフィールドでの調査を進めます。哺乳類では痕跡調査やトラップ、センサーカメラを使った生息調査を実施します。
  • 確認した動物の種同定や標本作製、調査で得たデータの分析を進め、報告書や論文にまとめます。
  • 得られた結果を基に生態系や在来種の保全、外来種や獣害対策に役立てます。
Teacher's Voice

野呂 達哉 准教授

哺乳類の生息分布要因と種間関係、在来種の保全対策、外来種問題 ほか

研究室の魅力は、やはり豊富なフィールドワーク。里山やため池など、地域の様々なスポットに出かけて調査します。また、地域で行っている生物調査や在来性物の保全、外来種の防除といった取り組みに参加する機会も。地域の身近な自然には、生き物好きのあなたを刺激する学びにあふれています。

農業環境学研究室:竹を使った「土づくり」でお米の品質と収量をUP!

地域の里山資源を農業に活かす。

管理されなくなってしまった放棄竹林が日本各地で問題になっています。農業環境学研究室では竹林間伐材を有効活用した「土づくり」の研究に取り組んでいます。竹を粉状にして農地に撒くことで、有機物や養分が豊富に含まれた豊かな土をつくり、お米の品質や収量をあげることができないか研究をすすめています。

  • 管理されなくなってしまった里山の竹を農業に活かすことはできないだろうか?
  • 里山保全のための間伐作業を行う。間伐した竹からつくった竹粉を農業に活用!
  • 実際に水田に竹粉を巻いて実験を開始。
  • 水田の土壌調査とお米の品質調査で、竹粉の効果をチェック!
  • 里山の恵みを活かした「土づくり」で、地域の環境と農業に貢献!
Teacher's Voice

廣住 豊一 教授

竹林間伐材由来の農業資材の開発、土壌中の養水分の動態把握、肥料や土の状態が花や野菜の生育や品質に与える影響の調査 ほか。

本研究室では、実験用ビニールハウスで実際に花や野菜を栽培するなど、実体験を交えて研究を進めていきます。現地調査、栽培実験、室内分析のすべてにおいて、先輩や仲間で協力して取り組んでいくため、専門的な知識だけでなく協調性やリーダーシップなど、さまざまなことが学べるはずです。

環境情報学部

メディア情報専攻

AI・IoTなどの最先端の情報技術と
映像をはじめとするさまざまな
メディア表現を広い視野で学べます。

メディア情報専攻では、ITやデータサイエンス、Webなど、情報社会で必要なスキルとともに、映像を中心とした作品制作、音・光を使ったライブ表現など、各種メディアを用いた表現手法を学修。AIやIoTを活用した新しい情報社会「Society5.0」をリードする人材を育成します。

こんな人におすすめ
  • IT(情報通信技術)の知識や活用法を修得したい人
  • AI(人工知能)のビジネス活用について学びたい人
  • 映像を中心に様々な作品を制作したい人

目指す資格

  • 基本情報技術者(国)
  • ウェブデザイン技能士(国)
  • 映像音響処理技術者
  • など

将来の進路

  • プログラマー
  • Webデザイナー
  • 映像ディレクター
  • 音響エンジニア
  • など
映像制作研究室:視聴者に正しく伝わる映像とは

映像制作を通して、さまざまな表現や情報発信方法を学ぶ。

例えばTVの情報番組は、明確な意図を持って映像のカット割りを考えたり、わかりやすくテロップを入れるなど、正しく情報を伝えるための工夫を凝らしています。本研究室では、自分たちで実際に映像制作に取り組むほか、TV局の現場を見学したりしながら、映像制作以外でも役に立つ、情報を伝える表現・発信方法などについて学んでいきます。

  • 「地域のご当地商品をPRするためのCMをつくる」など、企画会議によって、制作する映像の趣旨や目的を定める!
  • 目的や趣旨に合わせてどのような映像を作ればいいのか、脚本や絵コンテを固めていく。政策スケジュールなどの進行管理もしっかりと。
  • 撮影や音声収録など、みんなで協力しながら制作を進めよう。
  • 編集やテロップ作成、BGMをつけるなどの作業を行い、映像を仕上げていく。
  • 完成した映像を上映。伝わる作品に仕上がっているか、改善点などをみんなでプレビュー!
Teacher's Voice

柳瀬 元志 教授

映像制作、企画・脚本制作、インターネット配信など多様化する現代メディアにおけるTVの存在と役割 ほか

私は長年TVの世界に身をおき、ディレクターとして番組制作に携わってきました。人が制作した映像には、制作者の思いや意図がつまっています。みなさんには、映像に込めた思いを正しく伝えるためのノウハウを私の経験をもとにお伝えしながら、クリエイターとしての姿勢を学んでもらえたらと思っています。

デジタル制作研究室:VR技術を使った新しい表現を検討。

最先端VR技術を駆使し、体験型仮想空間を実装。

VRゴーグルでそこにいるかのように感じられる映像や、モーションキャプチャにより、実際に動いてアバターを操作できるゲームなど、VR技術の進歩により、デジタル表現の幅は様々な広がりを見せています。研究室では、インタラクティブに体験できるVRコンテンツを検討するなどしながら、デジタル表現の可能性を探求しています。

  • さまざまなメディアやツールに触れ、「自分が何を実現したいのか」目標を定める。
  • 3Dモデリングの仕組みやソフトの使い方を学び、仮想空間を作り出してみよう!
  • モーションキャプチャなどの技術を学び、仮想空間にユーザーがアクセスする仕組み(操作方法など)を検討。
  • VRゴーグルなどを用いて仮想空間をユーザーが体験できるようにする方法を検討。
  • ゲームや体験型VRコンテンツなど、仮想空間を体験することができる作品としてカタチにしよう!
Teacher's Voice

前川 督雄 教授

感覚で感じる環境の情報的側面(情報環境学)、感性情報学 ほか

ここでは体験型VR作品づくりに取り組んだ学生の例を紹介しましたが、取り組む題材は自由。
「自分が何を実現したいのか」考えるところから研究がスタートします。さらに、目標実現に向けての最適なプロセスも人によって千差万別。研究を通じ、「自分に適した物事への取り組み方」を見つけましょう。

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