• 2023.11.08
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「令和5年度四日市市民大学」四日市大学企画始まる

四日市大学は、本年も四日市市民大学の講座として秋の読書講演会を企画しました。同イベントの第1回講演が11月4日(土)10時からじばさんにて開催されました。初回のため、加藤康孝氏(四日市市市民生活部課長補佐)が主催部署を代表して挨拶をされました。続いて、本学を代表して岩崎恭典学長の挨拶がありました。
永井博総合政策学部教授が講師を務め、『ビルマの竪琴』を読むをテーマに講演しました。同作品は映画化されたこともあり、日英の兵士が望郷の念に駆られ、「埴生の宿」を合唱する場面が美しいシーンとして語られることが多いが、講師は『俘虜記』(大岡昇平)や『戦陣訓』を引用した多面的な考察に基づき、恥辱により死を覚悟する「古き捕虜」および戦場となったビルマの悲劇を忘却させる歴史的詐術の側面もある、との考察を展開しました。
受講者からとても好評を博し、アンケートには、「この作品は、きれい事ばかりで真実性が乏しく、捕虜の明るさに違和感があったが、その理由がはっきりと分りました」、「小学生の頃授業で習ったこの本を改めて読もうと思いました」等の声が寄せられ、本イベントの初回が成功裏に終わったことに安堵しています。
11月11日開催の次回からも引き続きご受講くださいますようお願いいたします。

 

 

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