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講演中の講師(富田教授) |
講演スライド(2種類のフィルターについて)
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会場の様子 | 岩崎学長の挨拶 |
みえアカデミックセミナー2023が、7月15日(土)13時30分から三重県文化会館 レセプションルームにて幕を開けました。
講演に先立ち、岩崎恭典学長・社会連携センター長から、「当イベントは、三重県内の各高等教育機関の教員が全15日程を持ち回りで専門的見地から講演し、生涯学習社会のニーズに応えるもので、この機会を大いに活用していただきたい」と挨拶がありました。
当イベントの今年度第1回目となる今回は、富田与総合政策学部教授が、「ウクライナ・フィルター ―情念と情報の国際関係―」と題し、講演しました。富田教授は、独自の視座に立脚し、プーチン大統領の4つの演説を読み解き、わが国では報道されることの少ないロシア側の見方を解説した上で、わが国で発信される情報には“味方”と“影響拡大”という2種類のフィルターがかかっていることが多いと端的に指摘し、聴衆の関心と共感を得ていました。わが国で発信される情報の多くはウクライナ側からの視点に偏向しがちで、更にエネルギーや食糧の価格高騰には以前から個別の要因があるにもかかわらず、ロシアのウクライナ侵攻が要因であるかのような言説が流布しているとし、それに的確な修正を施していました。
今回のイベントでは、知的欲求の高い数多くの聴衆が来場され、早くも開場5分後には半数以上の席が埋まり、開演の時点では最後尾まで達する盛況ぶりでした。社会連携課スタッフ一同、みえアカデミックセミナー2023の杮落としが成功裏に終了したことに安堵するとともに、聴衆の幅広い年齢層から生涯学習時代を実感しました。