• 2022.06.24

木曽岬小学校で母国紹介をしました

2022年6月18日、三重県桑名郡の木曽岬小学校において「第23回インターナショナルデー」が開催され、本学の留学生3名が授業で母国の紹介をしました。この企画は、外国の文化などを学ぶ教育プログラムの一環で、新型コロナウイルス感染拡大の影響のため、この2年間は中止となっていましたが、今年3年振りに開催されました。感染予防のため、場所は教室でなく体育館で行われ、1年生と2年生、3年生と5年生、4年生と6年生というように2学年が一緒に授業を受けました。講師は留学生と技能実習生が担当し、本学からは、スリランカ、ベトナム、カンボジア出身の留学生が務めました。
1年生・2年生を担当したのは、スリランカ出身のヘーシャニ・カウシャルヤさん(総合政策学部4年生)です。最初に、生徒たち一人一人が作ったスリランカ国旗でヘーシャニさんを歓迎してくれました。生徒の中にはスリランカ出身の子供もいて親御さんも参観に来られ、ヘーシャニさんも少し緊張気味。国旗の意味、言葉、観光地などを紹介し、満月の日は学校が休みになること、バスはドアを開けたまま走ることなど、文化や生活など日本との違いを説明すると「いいな」、「へぇー」といった感嘆の声が上がりました。アンパンマンやポケモンがスリランカでも有名なことを知ると、嬉しそうな表情を見せる子もいました。最後にスリランカクイズを行い、正解すると飛び上がって喜ぶ子ども達の姿が印象的でした。
3年生・5年生を担当したのは、ベトナム出身のドアン・ティ・ホン・ニュンさん(総合政策学部4年生)です。ニュンさんは、ベトナム国旗と同じ真っ赤なアオザイを着て流暢な日本語で話し始めました。フォーやバインミー、ベトナムのフルーツなどを紹介すると、「食べたことある!」と得意気に手を挙げる子供もいました。ベトナム語の挨拶の練習では、子供たちの「シンチャオ!(こんにちは)」という元気な声が一斉に響き渡り、ニュンさんも「はーい、上手ですね。」と笑顔で返していました。子供からの「日本に来て一番びっくりしたことは何ですか。」の質問には、「交通が便利なこと」と答えていました。
4年生・6年生を担当したのは、カンボジア出身のクッチ・チュンリーさん(総合政策学部4年生)です。クッチさんは、カンボジアの伝統的な帽子を被り、カンボジアの言葉であるクメール語で「スォスディ(こんにちは)」と挨拶をしました。世界文化遺産であるアンコールワットや民族衣装、学校の様子などを紹介したあと、カンボジアで人気のあるイナゴやカイコなどがのったお寿司の写真を見せると子供たちも少し驚いた様子でした。最後に観光動画を流すと、「行きたくなっちゃった。」という子供の声と皆の笑い声が体育館中に響き渡りました。
木曽岬小学校では、インターナショナルデーを前に事前学習でその国のことを調べ、この日の授業を受けます。子どもたちが得意気に発言し、留学生等も一生懸命日本語で会話する、そんな子どもたちと留学生等の生き生きとした姿が印象的な一日となりました。
3名の留学生は、「すごく緊張した。子供達が一杯質問してくるのでびっくりした。でも楽しかった。」と口々に言い、子供たちと保護者の前で母国を紹介できたことに充実感と自信を得たようでした。この経験を活かし、今後も国際交流活動を通じて日本と母国の架け橋になることを期待しています。
木曽岬小学校の皆さん、有難うございました。

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