GPA制度に関するQ&A

【成績評価制度の見直し】

「成績評価制度」を見直すことになった理由は?
本学では、大学改革の一環として、シラバスの記載内容や授業自体の充実を図ってきましたが、更に、学生に対しては計画的な履修と積極的な授業への参加を促す必要があるのではないかと考え、成績評価基準の見直しについて慎重に検討してきました。
その結果、1・全学的に統一した基準として用い、2・公平性、透明性に優れた基準であり、しかも、3・国際的に通用する基準である、GPA(Grade Point Average)制度を導入することとし、そのために2006年度からGPA制度では一般的な5段階評価を採用しました。
「成績評価制度」見直しのポイントは?
  1. 合格・不合格の評価を、2006年度に4段階(優、良、可、不可)から5段階(秀、優、良、可、不可)に改めました。
  2. 2007年度に在学する学生全員を対象に、GPA制度を導入します。GPA制度では、「不合格(不可)」となった科目も算出の対象となります。
  3. 成績証明書に、不合格科目(不可)を記載します。ただし、不合格科目を再履修し、合格した場合は、合格評価(秀、優、良、可)のみ記載し、再履修前の不合格評価(不可)は記載しません。
  4. 履修中止制度を新設します(成績通知表には「止」で記載しますが、成績証明書には記載しません)。
GPA制度の実施開始は何時からですか? また、対象となる学生は?
2007年4月から全学部で実施します。GPA制度の対象は、在学年次にかかわらず、2007年4月に在学する学生全員です。したがって、2007年度前期科目の成績から新しい成績評価制度で評価され、成績通知表、成績証明書に記載されます。ただし、2007年3月までの成績評価は、成績通知表、成績証明書ともにこれまでの制度にしたがって記載されます。
なぜ在学生も新しい評価制度が適用されるのですか?
成績評価の場合には、同一クラスに出席し、同一の授業、試験を受けるにもかかわらず、入学年度で異なる基準を適用し、成績をつけることは、混乱を招くばかりか、公平性や透明性、アカウンタビリティ(説明責任)の面からも問題があると考え、入学年度にかかわらず、2007年度に在学する学生全員を対象に実施することとしました。
就職活動や大学院進学に影響はありませんか?
企業では、在学中の成績よりも、面接や採用試験の結果を重視する傾向が強いのが実情ですので、GPA制度の導入で、この状況がすぐに大きく変わることはないものと考えられます。 なお、成績評価制度が変わったことを成績証明書の裏面に記載して周知するとともに、企業等への十分な広報活動を行います。

【成績】

合格の判定を3段階から4段階に増やし、5段階評価としたのはなぜですか?
現行の合格判定は3段階(優、良、可)ですが、GPAの一般的な合格判定は4段階であることから、4段階の合格判定を採用しました。また、成績評価基準として、4段階の点数幅を各10点とし、60点以上を合格、59点以下を不合格としました。
成績証明書に不合格科目(不可)を記載するのはなぜですか?
これは、1.不合格科目もGPAの換算対象であり、合格科目とあわせGPAの数値の根拠となっていることから、成績証明書に明記する必要があること、2.学生諸君に、自分が登録した科目に履修の責任をもってもらうこと、の2点の理由によります。
不合格科目を再履修し、合格しない限り、成績証明書には不合格の科目名とその成績表示(不可)が残りますので、修得するつもりのない科目を履修したり、安易に定期試験を欠席したりすることのないよう十分心掛けて下さい。
ただし、再履修により合格した場合は、合格評価(秀、優、良、可)のみ記載し、再履修前の不合格評価(不可)は記載しません。
卒業所要単位に算入しない科目はGPAの算出の対象としませんので、上記の理由には当たりませんが、GPAの算出の対象とならない科目であっても、不合格科目については、2007年度以降に履修した科目から成績証明書に記載します。

【履修中止制度】

新設される「履修中止制度」とは?
「履修中止制度」とは、授業を受けてみたものの、授業内容が勉強したいものと違っていた場合や、授業について行けるだけの知識が不足していた場合など、そのままでは単位を修得することが難しく、不合格となることでGPAが下がることを回避するための特別な制度で、GPA制度導入に伴い新たに導入されるものです(手続についてはQ9を参照)。
このため、「履修中止」を申請し、履修を放棄した科目は、卒業や進級、就職などいかなる理由があっても、その学期において履修中止の申請を取り消し、履修を復活させることはできませんので、間違いのないようにしなければなりません。また、学部が特に認める場合を除き、前期に履修を中止した単位数分を、後期に追加登録することはできませんので、安易に履修中止を行うことは避けなければなりません。
履修中止をした科目は、翌年度以降に再び履修登録をすることができますので、必要に応じ履修登録して下さい。
また、必修科目については、学部が特に認める場合を除き、履修中止の対象となりませんので、注意が必要です。
なお、履修中止をした科目についてはGPAの算出の対象外となり、成績証明書にも記載されませんが、成績通知表には履修の履歴として「止」で記載されます。
「履修中止」の申請手続は?
「履修中止」は、前期(5月下旬頃を予定)及び後期(11月頃を予定)の一定期間に、本人からの申請により行います。したがって、前期開講科目は前期の一定期間内に、後期開講科目は後期の一定期間内に申請を行うことになりますが、通年科目の場合は、前期、後期いずれの期間であっても履修中止の申請を認めます。
履修中止の申請期間、手続方法など詳細は、2007年度の履修ガイダンス、履修要項、掲示等でお知らせします。
なお、履修中止の申請期間以外は申請を認めませんが、インターンシップ実習科目などにおいて、やむを得ず実習ができなかった場合や、病気等により長期間欠席している場合は、願い出に基づき各学部で審査の上、申請期間外であっても「履修中止」を認めることがあります。

【GPA】

GPA はどのように利用されるのですか?
GPAは、いわゆる高等学校の評定平均値のように、学業成績を総合的に判断する指標として利用されます。このため学内では、奨学金給付・貸与者の決定の際の基礎資料として利用される予定です。
GPA はどのように算出されるのですか?
GPA は、下記に示す計算式のとおり、修得した成績のうち、秀 を4.0、優 を3.0、良 を2.0、可 を1.0、不可を0.0として、各科目の単位数に乗じて得た積の合計を登録科目の総単位数で割って算出した数値を、小数点第4位を四捨五入し、小数点第3位までの数値で、次のとおり成績通知表及び成績証明書に記載します。

成績通知表・・・・学期ごとのGPA、通算のGPA ?成績証明書・・・・通算のGPA
成績証明書・・・・通算のGPA
注1
「認(単位認定科目)」、「止(履修中止)」は、計算式に含みません。また、教職課程科目など卒業所要単位に算入しない科目は、GPAの算出の対象としません。

注2
「総履修登録単位数」には、不合格科目(不可評価)を再履修し、合格の評価を得た場合及び再履修の結果再び不可評価であった場合の、それぞれ再履修前の不可評価については、通算のGPAには算入しません。ただし、学期ごとに算出するGPAにはそれぞれ算入します。
2006年度以前の成績は、どのように算出されるのですか?
2007年度以降の評定平均値はすべてGPA制度上の評点(GP)で計算し、表示することになりますが、2006年度以前(GPA制度導入前)と2007年度以降の5段階評価(GPA制度導入後)では、評定平均値を計算するために用いる各成績評価の評点や不合格科目の取扱いが異なります。
このため、2006年度以前の成績に対しては、公平性の観点から、次のとおり単純にGPAの満点である4.000を3等分した値(2005年度以前の合格判定が3段階評価であるため、3等分。小数点第4位を四捨五入)を評点として用い、2007年度以降に修得した成績とあわせて計算します(2007年度からは、不合格科目(不可)は評点0.0として計算に含みます)。
【2006年度までの成績に対する評点(GP)】
合格 不合格
秀・優 4.000 不可 ※「放」を含むGPAの対象としない
2.667
1.333
GPAを考えた履修計画を組みたいのですが、履修登録のポイントは?
履修した科目が不可評価となった場合、その不可評価科目も成績証明書に記載されるのに加えて、GPAに参入されることから、GPAの値が下がることが考えられます。卒業要件を満たすように履修計画を組むのはもちろんですが、シラバスを熟読し、自分が本当に学びたい科目を選ぶことです。また時間割の都合や単なる単位充足を目的とした安易な理由による履修を避けることがポイントでしょう。

(注)この「Q&A」は、GPA制度を理解していただけるよう、主なポイントを皆さんにお知らせするために作成していますので、学部によって取扱いが若干異なる場合があります。また、手続等の詳細は今後検討しますので、必ずしも下記の記載によらない運用をする場合があります。

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