学年別の就職準備

大学生活を進める中で、「就職」は大きなハードルです。学年ごとの就職について、考えてみました。

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  • 3年次
  • 4年次

1年次

「学歴」(大卒)から「学習歴」(何を学んだのか)へ、大学で学ぶ意義が変わってきています。

平成9年に、大学生の就職活動について大学と企業により結ばれていた「就職協定」が廃止され、その後大学側は「申合せ」、企業側は「倫理憲章」を作り、相互に大学生の就職活動についてルールを決めていますが、実際はほとんど効力をもっていません。

いわばルールなき就職活動が続いている状況では、何かしなければいけないのではないかという漠然とした不安感が生まれてくるかもしれません。

1年次だからといって、就職活動をしてはいけないということは一切ありません。

就職に結びつきそうな、できることから就職活動にチャレンジできます。 例えば、業界・企業研究などは、自分の将来を定める上で重要です。 自分が所属する学科の研究テーマ等とそれを重ねていければ、より効率的です。

また、在学中に自己のキャリアアップをめざすために資格や免許の取得をめざすのもいいでしょう。

2年次

重視される学生生活。「目的と実践そして結果の確認」をすべての活動に心掛けよう。

毎日のささやかな積み重ねが、就職活動において問われる「学生生活の内容(質)」であることに十分注意を払っておく必要があります。
採用試験では「あなたは大学生活で何に力を入れてきましたか」という質問に答えなければなりません。
その時に振り返ることができ、他人(人事担当者)に語ることができる学生生活の内容を持っているかどうかはかなり重要なことです。

どんな些細なことにも「目的」をもって臨めば、語ることができる材料として経験を持つことができます。

なお、2年次の後半からは、就職試験対策として、一般常識や中学校レベル程度の教養を復習すること。
言わば自分の基礎学力を再認識しておくことが大切です。
もちろん、新聞(一般紙で十分です)を読むことなども始めるとよいでしょう。

また、資格や免許の取得をめざし、学内講座等への出席、TOEICなどの能力を評価する試験の受験などを、2年次から始めるとより効果があがるものと思います。

3年次

卒業まで長いレースの始まり。スタートダッシュで緒戦を勝ち抜く決意が大切。

就職活動もいよいよ本番を迎えます。
就職・採用活動の早期化に伴い、夏休み前に早期の就職ガイダンスや就職試験対策講座、企業情報会社への登録などが始まり、引き続き企業との具体的な接触が始まる3年次の2月初旬(後期試験終了後間をおくことなく)には企業説明会、4月下旬から5月の連休明けの内定出しの第一期まで、就職活動は目白押しです。

新卒大学生の就職活動は、3年次から始まり、4年次の前期頃までに終了するのが現状です。

短期間に集中して行われる学生の就職活動と企業の採用活動。
この流れに乗り遅れることなく、必要な事を必要な時期に十分取り組むことが重要です。
そのためには、時期に応じた必要最低限のノウハウを提供する大学主催の各種の就職行事には、すべて出席するべきです。

ガイダンスでは、就職活動の基本となる「自己分析」「業界・企業研究」「自己PR、志望動機の作成」「就職試験対策」「面接対策」などについて順次学んでいきます。

さらに、インターネットにより学生個人が収集できる就職情報が莫大な量になっています。
その効果と限界を踏まえつつ、うまく使いこなすことも重要です。

4年次

内定獲得まで粘り強く続けることが大切です。そのためにもCSCなどをうまく利用してほしい。

就職活動も本番真っ最中であり、「就職の厳しさ」にも直面することになります。
十分な準備があっても、やはり現実の壁は厚いものです。
これを突破するには、これまでの就職ガイダンスや就職の手引きで提供されたノウハウを自分のものに捉えなおすことが大切です。
もちろんキャリアサポートセンターを始めとした就職関連資源の 100%の活用は言うまでもありません。

内定獲得に決まった道があるわけではありませんが、内定を獲得できない学生の多くが、就職活動において提供されている大学(CSC)を始めとした各種の就職情報サービスを十分に使いこなしていません。
これは大変もったいない話です。

何よりも粘り強く就職活動を続けることが大切です。
アルバイトや目的のないフリーターなどの不安定な就労形態が増加している今日、そこに逃げ込むことは大きなマイナス要素にしかなりません。

厚生労働省の調査によれば、新規大卒学生の採用にあたって重視する項目として、「熱意、意欲」を上げる企業が約75%に上ります。
最後まで諦めずに粘り強く続ける就職活動を展開したいものです。

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